第2日、14番でティーショット前に笑顔を見せる諸見里しのぶ。通算4アンダーで2打差2位に浮上=北海道・札幌国際CC島松Cで
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◇明治カップ<第2日>
▽4日、北海道・札幌国際CC島松C(6490ヤード、パー72)▽曇り、気温21・6度、風速4・5メートル▽賞金総額9000万円、優勝1620万円▽107選手(うちアマ2人)▽観衆4353人
今季はここまで賞金ランク35位と元気のない諸見里しのぶ(26)=ダイキン工業=が、強風の中4連続を含む6バーディー、3ボギー、69のゴルフ。通算4アンダーとスコアを伸ばし、首位アン・ソンジュ(韓国)に2打差の2位に浮上した。賞金女王を争い、ランク2位となった2009年9月以来優勝から見放されている諸見里が、ゲンのいい北海道で3年ぶりの復活Vを目指す。
知る人ぞ知る、大会ホステスだ。会場には主催社の人気キャラクター「カールおじさん」が歩いているが、1番ティー後方には、それよりも目立つ、諸見里の“1・5倍大スイング写真”の看板がある。
昨年2月から明治グループのスポーツサプリメントブランド「ザバス」とサポート契約。諸見里にとって、今大会は特別な試合で、自身のブログでは「今週は頑張りたい! いやっ! 頑張る! 頑張ってみせますとも!」と山盛りのビックリマークをつけて意気込んでいる。
そんな気持ちが打球にも伝わり、8番からの4連続バーディーなどで69。昨年4月の西陣レディス以来、実に1年4カ月ぶりとなる最終日最終組と、逆転優勝を視界にとらえた。
「今日はティーショットが曲がって、フェアウエーから何回打ったんだろうと数えるほどだったけど、ラフからの距離感も合っていたし、いいパットも決めることができた」。今季これまでは18試合に出場してベスト10フィニッシュがわずか2回。昨年5月までツアー歴代4位の連続予選通過79試合という記録を持っているほどの安定感も影を潜め、すでに3試合で予選落ち。長らく遠ざかっていたV戦線にようやく戻ってきた。
「スコアが伸びてきて緊張したり、うまくやりたい気持ちが出てきた終盤にミスをしたのが昨日、今日。ホントに久しぶりなのでどうなるかわからないけど、明日は空回りしてもいいから思い切り攻めていきたい」。待ち焦がれている通算10勝目は、自身初のホステスVで決めてみせる。 (月橋文美)
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