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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【大リーグ】デーモンも戦力外!? ベテランに厳しい“冷夏”2012年8月5日 紙面から ベテラン勢が苦しんでいる。インディアンスは3日(日本時間4日)、ジョニー・デーモン外野手(38)に事実上の戦力外を通告した。球団公式サイトなどが報じた。4月17日に1年125万ドル(約1億円)で契約したが、64試合で打率2割2分2厘、4本塁打、19打点ともうひとつ振るわなかった。他にもデーモンと同い年の松井秀喜外野手がレイズから戦力外を通告されて自由契約になるなど、今季は実績十分なベテラン選手の多くが野球人生の岐路に立たされている。 デーモンよ、おまえもか…。インディアンスのアントネッティGMは遠征先のデトロイトまで出向き、直接デーモン本人に戦力外を通告。イ軍のアクタ監督は「つらい選択だった。ジョニー(デーモン)はここで多くの人々にインパクトを与えてくれた。たぶん現役を続けるだろう。他球団と契約する道は開かれている」と別れを悲しみつつもエールを送った。デーモンは2009年、松井とともにヤンキースを27度目のワールドシリーズ優勝に導いた。昨季まで通算2723安打。殿堂入り切符とされる3000安打を目指して4月にイ軍と契約するも、スピードとパワーの衰えは顕著で、46安打を上乗せするにとどまった。 それにしても、今季は険しい谷に突き落とされたビッグネームが多い。通算449本塁打のDHウラジーミル・ゲレロ(37)は5月にマイナー契約したブルージェイズを6月に追われた。02年ア・リーグMVPのDHミゲル・テハダ(38)も、オリオールズと5月にマイナー契約したが、やはり6月に解雇された。 DHマニー・ラミレス(40)はマイナー契約のまま6月にアスレチックスを退団し、DHボビー・アブレイユ(38)は今季だけで2度も首を切られた。他にも49歳でメジャー最年長勝利を挙げたジェイミー・モイヤー、スコット・ポドセドニク(36)とリック・アンキール(33)の両外野手も今季途中に働き場を失った。 理由は簡単で、活躍できていない、戦力となっていないからだ。評価の尺度は、過去に何をしてきたかではなく、今何ができるか。たたき上げ、生え抜きであれば不振の晩年も大事にされる傾向があるが、デーモンらは複数球団“渡り鳥”。外様ならではの悲哀を味わうはめとなった。 大リーグでは動体視力の衰えによる「打者37歳限界説」もある。38歳の松井とデーモンをはじめとしてゲレロ、テハダ、アブレイユが同年代だ。38歳の声を聞きながら活躍している現役打者は、ともに打率3割超のデレク・ジーター(ヤンキース)とチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)くらいしかいない。 “昔の名前で出ています”とはいかない。名を成し功を成した男たちばかりではあるが、まさに試練のシーズンとなっている。 PR情報
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