楽天　泥沼８連敗　夏限定タテジマで勝てない…

　日本ハムが逆転勝ちした。１点を先制された直後の６回２死一、二塁で代打西川が２点二塁打を放った。７回には中田の２ランで加点した。吉川は７イニング１失点で６月１４日以来の８勝目。楽天はヒメネスが踏ん張れず１分けを挟み８連敗。

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　この日も「勝利の星」をつかめなかった。楽天が６回に挙げた５試合ぶりの先制点の喜びはつかの間だった。直後に逆転されると、７回に飛び出した中田の１３号２ランで万事休す。泥沼の連敗はついに８に伸びた。

　「もったいないなんてもんじゃないよ！！」。鬼の形相の星野監督はこう吐き捨てるのみ。８連敗は０９年６月３０日から７月８日以来、３年ぶり。怒りの直接の標的は先発のヒメネスだったが、チームにも向けられていた。

　後半戦はいまだに白星なし。夏限定ユニホーム「イーグル・スター」も勝ちに恵まれていない。球団初のタテジマは７月２７日の西武戦（Ｋスタ宮城）から「星に願いを」のコンセプトで、ホームとビジターの区別なく着用。左袖の星には「勝利を重ねて優勝を」という思いがこめられている。

　しかし、現実は皮肉なもの。貧打と投懐で敗戦続き。首位・日本ハムとのゲーム差は７まで拡大した。２６日の日本ハム戦（Ｋスタ宮城）まで着用する予定だが、このままなら、口の悪いファンが「えっ、まだ続くの」と悪評を浴びせかねない。

　だからこそ、ほしいのは勝ち星だ。田中が登板する５日に向け、大久保打撃コーチは「昨日も言ったけど、やっぱりベテランだ」と松井や鉄平による援護を期待した。６日には本拠地・仙台で七夕が始まる。連敗脱出の思いは一足早く、星に通じるか。　（川越亮太）