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振り込め詐欺に自動防犯機器
8月3日 21時22分

後を絶たない振り込め詐欺の被害を防ごうと、かかってきた電話の内容から振り込め詐欺かどうかを自動的に判断して警察に通報する防犯機器が開発され、岡山県内の家庭で全国で初めての実証実験が始まりました。

この機器は、大手電機メーカーの富士通と名古屋大学が共同で開発したもので、全国で初めての実証実験が岡山県内で始まりました。
この機器は縦横30センチほどの金属製の箱の中に、音声を分析するコンピューターが入っていて、電話に取り付けて使います。
かかってきた電話の会話から、「借金」や「回収」など振り込め詐欺によく使われるキーワードを検出したり、話しているときの声の高さなどから、電話を受けている人の心理状態を分析します。
そして、振り込め詐欺と判断した場合には、スピーカーから警告の音声が流れてその場で注意を促すほか、警察に自動的に通報し、警察官が駆けつけます。
3日、岡山県警察本部の協力で、数十世帯の家庭の電話に機器が取り付けられました。
延べ100世帯で実験を行い、効果を検証したうえで、実用化を進めることにしています。
機器を取り付けた家庭の男性は「これで振り込め詐欺の犯人が1人でも多く捕まればいいと思います」と話していました。

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