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最終更新:2012年8月4日(土) 2時41分

ブログに写真掲載され、デヴィ夫人を提訴

ブログに写真掲載され、デヴィ夫人を提訴

 滋賀県大津市でいじめを受けていた男子中学生が自殺した問題で、タレントのデヴィ夫人のブログに、無関係であるにもかかわらず写真を掲載されたとして、兵庫県の女性が謝罪などを求める裁判を起こしました。

 「明らかに加害者の母親であるというふうな書き方をして、中傷するような文章を書かれて、インターネットにアップしていた」(女性の代理人 壇俊光弁護士)

 ネットにアップしていたのは、タレントのデヴィ夫人。自身のブログで大津市のいじめについての文章を載せた際に、まったく関係のない女性の写真も掲載していました。女性は兵庫県宝塚市に住む50歳のスタイリストで、デヴィ夫人に謝罪などを求め、神戸地裁に提訴しました。

 訴状などによりますと、デヴィ夫人は先月、ブログにいじめに加わっていたとされる同級生の写真を掲載。同時にまったく無関係の女性の写真も掲載しました。女性の代理人によりますと、女性は精神的な苦痛を受け、スタイリストとしての仕事にも影響が出ているといいます。

 「いじめ対策の名を借りた、新たないじめだと認識し提訴」(女性の代理人 壇俊光弁護士)

 女性はデヴィ夫人に対し、ブログに謝罪文の掲載と1100万円の損害賠償を求めています。デヴィ夫人はブログに、「まるで当たり屋にあてられたような私」と題する文章を掲載し、「加害者側として名指しはしておらず、写真はすぐに削除した」と反論しています。

 一方、自殺した男子生徒をいじめていた同級生に対し、暴行容疑で捜査している滋賀県警が、学校の教室やトイレなど実物大の模型を作り、検証を行うことが関係者への取材で判明しました。

 夏休みの期間中、生徒らおよそ300人から事情を聴くなど捜査していますが、自殺から9か月経過していることや、物証なども少なく、真相解明には詳しい検証が不可欠と判断したとみられています。(04日01:21)

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