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政治
【野田政権考】政権浮揚の秘策とは
鳩山氏は7月31日のグループ会合でこう野田政権を批判した。自身が1996(平成8)年に旧民主党をつくった際、「排除の論理」で武村正義元官房長官(77)の参加を拒んだことは忘れている。
「党にとっては、反党行為が一番厳しく罰せられなくてはならない」
首相時代の2010(平成22)年3月にはこう述べ、違法行為より反党行為の方が重罪だと主張した。それが今では、党議拘束のかかった法案採決で自ら造反し、処分されると不平を垂れ流す。
菅氏も31日、市民団体との会合で、首相に電話で「国民の多くの憤りの対象になっているのを分かっているのか」と伝えたエピソードを披露した。
だが、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件や福島第一原発事故の稚拙で場当たり的な対応で、国民の深い怒りと失望を買ったのは菅氏である。
2人との決別は反動も大きいだろうが、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあろう。(阿比留瑠比)
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