しかしベスト8で止まれば、なでしこジャパンも佐々木監督も猛烈な逆風にさらされ、昨年来の女子サッカーブームがあっという間に冷え切ってしまう恐れがある。
■「失うもの」が大きくなった証拠
佐々木監督も選手たちもあまりに重い重圧を背負っている。昨年のワールドカップ以後、なでしこジャパンの選手が勝っている試合の終盤にコーナー付近でボールをキープし、時間をかせごうという行為を見せるようになった。負けることによって「失うもの」が大きくなった証拠だろう。
とにかく、佐々木監督となでしこジャパンは、準々決勝で勝つこと以外にこの試合の「汚名」をそそぐことはできない。自らをそこに追い込み、最高のコンディションで最高のパフォーマンスを見せて勝つ以外にないと考えている。
私は、南アフリカ戦もしっかりと勝ち、1位だろうと2位だろうと、そして移動があろうとなかろうと、金メダルに向かってまっすぐに突き進んでいってほしかった。だが、この道は佐々木監督と選手たちが選んだものだ。狙いどおり、最高の戦いで勝利をつかむことを祈りたい。
■FIFAの規律委員会で問題になるかも…
だがひとつ懸念がある。佐々木監督の「引き分け狙い」の発言は、競技を運営する国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会で問題になるのではないか。前述したように、意図的に勝とうとしないことは、明らかにフェアプレーの精神に反している。
少なくとも、この試合の日本のフェアプレーポイントは大幅に“減点”されたに違いない。悪くすれば、佐々木監督に何らかのペナルティーがあるかもしれない。
そして私自身は、たとえ準々決勝で勝とうと、そしてたとえ金メダルを取ろうと、この南アフリカ戦でのなでしこジャパンの試合をずっと残念に思い続けるだろう。
眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人々を落胆させた罪は、けっして小さくはない。
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アスレチックス | 4 - 1 | ブルージェイズ |
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レイズ | 2(終了)0 | オリオールズ |
タイガース | 10(終了)2 | インディアンス |
ホワイトソックス | 8(終了)6 | エンゼルス |
レッドソックス | 5(終了)6 | ツインズ |
ヤンキース | 6(終了)3 | マリナーズ |
ロイヤルズ | 3(終了)5 | レンジャーズ |
ドジャース | 6 - 1 | カブス |
フィリーズ | 2(終了)4 | ダイヤモンドバックス |
ブレーブス | 4(終了)1 | アストロズ |
ナショナルズ | 7(終了)4 | マーリンズ |
ナショナルズ | 2(終了)5 | マーリンズ |
カージナルス | 9(終了)3 | ブルワーズ |
パドレス | 3(終了)1 | メッツ |
レッズ | 3(終了)0 | パイレーツ |
ロッキーズ | 4(終了)16 | ジャイアンツ |
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