震災がれき:大阪知事と市長が受け入れ合意 岩手と締結
毎日新聞 2012年08月03日 22時53分(最終更新 08月04日 08時06分)
大阪府・市が市北港処分地(此花区)で計画する東日本大震災の災害廃棄物(がれき)の受け入れを巡り、松井一郎大阪府知事と橋下徹大阪市長は3日、達増拓也岩手県知事と合意書を締結した。
合意書は、来年度末までに処理するがれき3万6000トンについて、(1)府が海上輸送する(2)市が焼却と埋め立てを実施(3)費用は岩手県が負担する−−との内容。府庁であった締結式で、橋下市長は「受け入れには多くの府民が賛同している。被災地の再生に向けた第一歩になれば」と述べ、達増知事は「(がれきが)放射能に汚染されているという受け入れ側住民の不安から受け入れが進まず、復興にも影響を与えかねなかった。(受け入れは)被災住民の大きな心の支えになる」と謝意を示した。【熊谷豪】