◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆ロンドン五輪ボクシング(2日・エクセル) 男子ミドル級の村田諒太(26)=東洋大職=が、日本勢44年ぶりのメダル獲得へ好発進した。第2シードで2回戦から登場し、昨年のアフリカ選手権覇者のアブデルマレク・ラフー(26)=アルジェリア=に21―12の大差判定で下し、準々決勝に駒を進めた。五輪でのミドル級勝利は日本史上初。勝てばメダルが確定する準々決勝でアデム・キリッチ(26)=トルコ=と対戦する。
終了のゴングが鳴ると、村田は勝利を確信し右腕を高々と上げた。昨年10月の世界選手権で日本人初の銀メダルを手にした男は初戦突破を決め「今日は勝つことが大事だった。ほっとしている」と振り返った。
リング上では初出場とは思えない貫禄を見せた。序盤から得意の接近戦を仕掛け、相手の肝臓やみぞおちをめがけ、次々と強烈なパンチを突き刺した。2回にローブローの警告を受けて「やりづらくなった」というが、今度はガードが下がったところを狙い、顔面に強打を見舞った。3点リードで迎えた3回は攻勢を強めて9点差にまで広げて圧倒。日本人初のミドル級五輪勝利を飾った。
「手の内を明かしたくない」という村田は昨年の世界選手権以降、あえて国際大会から遠ざかってきた。五輪ではシードされ、この試合が初陣。「試合をこなして調整できた方がいい。その意味では相手にアドバンテージがあった」と難しい戦いだったことを明かした。それでも入場時は英ロックバンド「クイーン」の曲に乗って、五輪の雰囲気を笑顔で楽しんだ。
観客席では佳子夫人(30)が見守った。08年北京五輪は出場権に届かず、一度は引退した。09年11月に復帰した際に後押ししてくれたパートナー。村田は「試合中は声が聞こえなかったけど、終わってから聞こえた。『息子がパパ、パパと言ってた』って。子供は気楽ですね」と笑った。
準々決勝に勝てば銅メダル以上が確定するが、昨年の世界選手権決勝で敗れた第1シードのフイトロフ(ウクライナ)がこの日初戦敗退。金メダル獲得への期待感まで膨らむものの、「まだここから2戦目はもっと良くなる。まずは次戦のこと。自分を信じてやるだけ」という村田に、慢心はない。
◆村田 諒太(むらた・りょうた)1986年1月12日、奈良市生まれ。26歳。競技は中1から。京都南高で高校5冠を達成。東洋大―東洋大職。全日本選手権優勝5度など計13冠。11年世界選手権で日本人初の銀を獲得し、ロンドン五輪出場権を獲得。戦績は115勝(89KO・RSC)19敗。身長182センチの右ボクサーファイター。家族は佳子夫人(30)と長男・晴道くん(1)。
(2012年8月4日06時03分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)