日本ハム−楽天 4回裏糸井(奥)にソロを浴びた楽天先発の辛島=札幌ドームで
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日本ハム7−0楽天
日本ハムが3本塁打で快勝。2回に陽岱鋼の遊ゴロの間に1点を先制すると、4回は糸井のソロなど4長短打で3点、8回には糸井と中田の連続ソロなどで3点を加えた。ウルフが6勝目。楽天は2戦連続の零敗で1分けを挟み7連敗。
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白星が遠い…。札幌でも楽天は勝利の女神に見放された。3投手が13安打7失点と炎上すれば、打線も右翼席の「絶対勝つぞ、イーグルス」コールに応えることなく3安打と沈黙。2試合連続、今季9度目の零封負け。後半戦は未勝利のまま。1分けを挟んでの連敗は「7」まで伸びた。
「完璧にやられとる」。星野監督は2試合連続で三塁を踏めない惨状にお手上げの表情だった。7連敗は昨年8月5日から11日に喫して以来、1年ぶり。眠ったままの打線に闘将は「0で勝ったチームは見たことがない」とため息をついた。
球宴前の勢いはどこへいったのか。貯金2でオールスター休みを迎えたが、後半戦は枡田や銀次といった若手のバットも湿り、得点力がダウン。後半戦勝ち星なしの泥沼に陥った。
前半戦終了時は3・5ゲームだった首位との差は6まで拡大。3位・西武にも4ゲームも離され、逆に最下位のオリックスとは2・5ゲームだ。今がまさに踏ん張りどころ。大久保打撃コーチは「ここからはベテランだ」と経験豊富な選手にゲキを飛ばす。
ナインにも巻き返しの気持ちはある。主将の松井は「どこかで断ち切らないと」とチーム全員の気持ちを代弁した。ちなみに、昨年の7連敗を止めたのは4日の先発・ヒメネス。混パに生き残るため、絶対に勝つしかない。 (川越亮太)
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