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【グラニュース】


ピクシー、ベンチ入り停止 スタンドから雪辱戦

2012年8月4日 紙面から

 名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(47)が3日、前節札幌戦の敗戦を「恥」と断言し、神戸戦での雪辱へ大号令を発した。「2日間眠れなかった」と言うほどの悔しさを噛みしめた札幌戦での退席処分により2日にJリーグから事情聴取を受け、神戸戦はベンチ入り停止に。スタンドから見守ることになるが、選手たちに「強い精神面でのリアクションを求める」と勝利を激しく要求した。

 「ショックと言うより恥と言うべきだ」。神戸戦前日の会見、札幌戦の敗戦について問われたストイコビッチ監督は開口一番、過激に言い放った。札幌戦では不可解なオフサイド判定が2度あり、線審に猛抗議した指揮官は退席処分に。その直後にロスタイムの痛恨失点を喫した。断トツ最下位のうえグランパスの約4分の1の予算規模のクラブに敗れたことは、勝負の世界に生きる人間にとって明確な屈辱。「私もあれから2日間眠れなかった」と振り返った。

 そして、31日のミーティングでも選手たちに「これは恥だ」と肝に銘じさせ、2日間猛暑のなかで過酷な罰走を課した。「悪夢はもう起こってほしくない。選手からは強い精神面でのリアクションを求める」。そう神戸戦へのゲキを飛ばした一方で「私もしっかり準備をする。グラウンドで起こる状況に応じてどう対処するのか、話をしておく」と、ジュロヴスキーコーチとの綿密な打ち合わせで難局を乗り切る方針を明かした。

 また、2日には練習を欠席して東京へ出向き、Jリーグの規律委員会から事情聴取を受けた。退席処分は09年、11年に続く3度目だが、呼び出しは初めて。ただそれは、積年の思いのたけをぶつける絶好機となった。

 「いい機会を与えてもらったので、私の思い、意見をすべて伝えた。これでJリーグが良くなるかは、将来を見てみないとわからない。ただ、ピッチの上での誠意、つまり正しい判定をしてほしいと嘆願してきた。ゲームのなかで審判が一番重要な人間になってはいけない。私としても審判を尊重していきたい」

 優勝戦線生き残りをかけた瑞穂決戦。スタンドから見守る指揮官の思いは、選手たちと審判団に届くだろうか。 (宮崎厚志)

 

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