臣永氏(元那賀川町長)が就任 大阪市公募の西成区長 2012/8/2 10:12
大阪市が公募した市内24区長のうち、西成区長に選ばれた元那賀川町長の臣永正廣氏(58)が1日、区長に正式に就任した。「大阪都構想」を目指す橋下徹市長を支えながら、生活保護問題などの行政課題が多い西成区の立て直しを図る。
大阪市役所・市長公室であった発令式で、橋下市長が臣永氏ら新区長一人一人に「期待しています」と辞令を交付。「重大な責任が肩に乗っている。大阪都構想のキーマンは皆さんだ」と激励した。
西成区は日雇い労働者が多い「あいりん地区」を抱え、区民のほぼ4人に1人が生活保護受給者と住民生活の課題が山積している。西成区に居を移した臣永氏は「力量が問われると同時に、やりがいを感じている。生活保護をはじめ、雇用や貧困ビジネスなどの問題に短期間で取り組み、住民が暮らしやすいまちづくりをしたい」と抱負を語った。
新区長は、24区を8~9に再編する「大阪都構想」を見据えた区割り案作成や、市立小中学校の選択制導入など、住民意見の集約が難しい橋下市政の目玉施策の具体化を担う。一般職のトップで副市長に次ぐ立場として従来の区長よりも予算権限も強化されている。
この日は、公募で選ばれた市内24区長のうち臣永氏を含む22人が就任。残り2人は9月1日付で就任する。
【写真説明】橋下市長(右)から辞令を受け取る臣永氏=大阪市役所