父が母を気遣って出掛けてからしばらくすると母は身体を起こした
ティッシュを股に挟み服を拾い集め、部屋から出ていこうとしていた
シャワーを浴びるのだろう、母は私がいることに気が付いていたわけではないと安堵した瞬間

「美稀、一緒にお風呂に入ろう」

母の言葉は優しくとがめているものではなかったけれど、私は怖かった
広くて清潔なお風呂、柔らかくて軽い布団、身体にフィットする着心地の良いお洋服、美味しい食事、たくさんのご本…何より一緒に過ごせる家族を失うんじゃないか追い出されるんじゃないかと怖かった
母はこちらへ来てドアを開けた
私は汗と股間からのお汁でベトベトだった
恥ずかしさと追い出されるかもしれない恐怖で涙が出てきた
母がしっかり抱き締めてくれ、いつもより濃く甘い香りに何とか落ち着けた
お風呂に手をひかれ連れていかれ、ゆっくりと身体を洗われた
「セックス、見るの怖かった?」
母の言葉に首を横にふった
あまりにも気持ち良さそうで、とても綺麗だったから
そう伝えると、母の長い指が私の身体の敏感な部分を柔らかく滑っていった
「嫌だったら何もしないよ」
そう言って、母は軽くキスをしてきた
その後、ゆっくりと薄くて長い舌が唇を伝い、私の中に入ってきた
くすぐるように愛撫され、私は初めての気持ち良さに身体から力が抜け、必死にしがみついた
華奢な身体なのに、腰と胸が張りだし、真っ白な雪のような肌はスベスベですごくいい感触だった
夢中で舌を絡めていると、身体がフワフワしてきて突然浮遊するような気持ちになった
身体は思い通り動かないのに勝手に痙攣して、気持ち良さに意識が真っ白になった
あれがオナニーもしたことなかった私の初イキだった