記事の見出しへ

記事の検索へ

社会

公立夜間中学を全国に 法整備求め東京で集会 

記事を印刷

 経済事情や病気などで教育を受けていない人が通う公立夜間中学校を全国に設置するよう、神戸の中学教師らが3日、法整備を求める集会を東京・永田町の衆院第2議員会館で開いた。教員や生徒、超党派の国会議員ら約160人が参加。現状や課題の報告、生徒の体験発表などを通じ、設置の意義を訴えた。

 夜間中学は戦後、教師が昼間に通学できない子どもを教える中で生まれた。公立夜間中学は現在、兵庫の3校を含め8都府県に35校。教員らは全国夜間中学校研究会(事務局・神戸)を結成し、全都道府県と政令指定都市での開設を求めて4年前から活動。今回初めて全国的な催しを開いた。

 集会では、生徒や卒業生ら9人が体験を披露。神戸市立丸山中西野分校の卒業生の男性(63)=同市東灘区=は小学校にしか通わず、55歳から識字教室で学び、59歳で同分校に入学した。

 仕事をしながら3年間通学した男性は「勉強したい人は多い。夜間中学がない地域での開設を急いで」と話した。

 最後にアピール文が読み上げられ、拍手で採択された。(白倉麻子)

(2012/08/03 20:58)

  • 神戸洋菓子職人
  • Live! VISSEL
  • 兵庫の高校野球
  • ビー・アイナック
  • いまもえjp
  • JAZZ
▲このページの先頭へ