2012年07月28日

新潟、山形、秋田

/やなぎ庵新潟店@新潟駅にてカレーラーメン/タリーズコーヒー新潟駅南LEXN店/特急いなほ/快速リゾート鳥海/支那そば伊藤@秋田県秋田市にてしょうゆ並/末廣ラーメン本舗本店@秋田市にて中華そば(並)セット/

 目を覚ますとまだ渋川(群馬県)、どんなに遅れてもいいから運転取り止めだけは勘弁してくれ。
 辺りが白けだした頃にやっと出発、ムーライトえちご、車内放送によると246分の遅れとのこと。
 その後、殆ど遅れを取り返すことなく新潟着、陽は高く昇った日本晴れ、こんな予定では無かったのに。
 これで一軒目に行きたかったお店にはどう乗り継いでも間に合わない、新幹線で行けば間に合うけど、それはどうなんだろう。

 先ずは腹ごしらえと、やなぎ庵新潟店@新潟駅、路麺店ではあるけどラーメンも販売されています。
 いか天、えび天からメニューが始まっていて(縦書きなのに左から読む)、かき揚げそばは430円、そのまま視線を右にずらしていくとカレーライス480円の次にラーメン430円。

 他には冷しラーメン480円、カレーラーメン480円、が用意されていました。
 店内に入ると半分以上のお客さんいて、完全スタンディングなので「半分」とは勘ですが。

 券売機で食券を買い、食券を出してお冷やを汲んで空いているスペースを見つけ、しばらくするとカレーラーメン480円
 お蕎麦、うどん、と分け隔て無く茹で上げられた中華麺はやや細めで固めの茹で上がり、何がどうと言うことではないのですが。
 スープは醤油ベース、原価から逆算して選んだ食材で出汁を取っているようです。
 カレーライスのライスを麺に替えただけかと思うほど大量のルーが掛かっていて、ライスが欲しいくらい。
 小降りのチャーシュー、刻みネギ、ここまでしてラーメンにこだわる意味が分かりません。

 お腹を満たしてから快速の指定席でも買うかとみどりの窓口に行くと、とっくに売り切れてました。
 うーん、切符を買ってからラーメンだったか、残念。
 仕方ないので特急券を、これを買わないとこれから行くお店の全てに間に合わない。
 アイフォーンで近くの電源を借りられるコーヒーショップを探してタリーズコーヒー新潟駅南LEXN店、駅構内のモスバーガーでは借りられませんでした。
 何でも良かったのですがお店に勧められた水出しアイスコーヒー350円、気を落ち着けて予定を組み立て直さないと。

 1時間ほど休憩して駅に戻り、特急いなほ
 電車遅延がなければ青春18きっぷで乗れたのに、特急券と乗車券で4620円も掛かってしまった。
 しかも酒田までしか行かないし。

 またきてしまった酒田、次に降車するのは数年後だと思っていたのに。
 次の快速まで1時間あるので、一杯食べておくかと駅から18分歩くことにします。
 基本的な時間計算として、15分あればラーメンを食べられるので、片道20分ならば間に合う計算です。

 お店に着いてみるとシーンと静まりかえっていて。
 しまった、定休日か、と思ったら店先に貼り紙がありました。
 とぼとぼと同じ時間だけ掛けて戻ります。

 酒田から快速リゾート鳥海(ちょうかい)、男鹿行きなので、いっそのこと男鹿まで乗ってしまうかと思わなくもなかったり。
 快速でも全席指定席なので510円かかります。
 日本海を見ながらの北上、途中の小砂川(こさがわ)駅から秋田県。

 初めての秋田県。
 今の時期は日本中お祭りで、ここ秋田でも傘燈まつりが開催されようとしています。
 と、のんびり構えている場合じゃなくて、お店に急ぎます。

 市場の一角で営業されている支那そば伊藤@秋田県秋田市、訪問予定はありませんでしたが、ムーンライトえちご甚大遅延によって組み替えた予定で浮上したお店。
 がらっと入ってみると先客1人、券売機を見ると中華そばとみそ中華、冷やし麺の3種類、猛烈に冷やしに惹かれましたが、泣く泣くスタンダードを。

 店内はカウンターが3席と5席、テーブルが4人掛けが3卓に2人掛けが1卓、場所柄カウンターメインかと思ったら意外とテーブル席が多いのですね。
 冷たいお冷やを飲みながら、カウンター台に貼り出された新聞の切り抜きを読みながらラーメンの出来上がりを待ちます。
 その新聞には「名代三角そば伊藤」と紹介されていて、三角屋といえば山梨の名店ですが、何か関係があるのでしょうか。

 5分ほどでしょうゆ並650円、大きな丼が角盆に乗せられて運ばれてきました。
 丼の底まで透き通ったスープは焼きぶし、煮干し、鰹節だけから出汁をとり、シンプルでいて奥深い味わい。
 こういうスープのラーメンなら朝7時からでも食べられるし、毎日でも食べられし。
 そのスープに合わせてある無かん水の極細縮れ麺はスープに溶け込むほどの相性、ちゅるちゅるっと啜り込む感じで食べます。

 あくまでもスープを味わって欲しいとばかりに、トッピングはどれも薄味で、4枚ものモモ肉のチャーシュー、コリコリした食感のメンマ、板海苔、刻みネギ、そしてお麩。
 お麩はたっぷりスープを吸っていて、これがまた美味しい。
 スルスルッと食べ終わってしまってご馳走様でした。
 明らかに旅姿の私を見て、何か話しかけたそうな雰囲気でしたが、話しが長くなるとアレなので、すごすごと退散。

 先の店に置いてあったはんつさんのラーメン本に掲載されていたお店を目指して、秋田駅からまっすぐ西へ。
 川にぶつかったら少し北にそれて、また真西へ。
 バスもあるけど街中を歩くのが好きなので、30分ほど歩いてみました。

 通りを逸れてくねくねっと道を曲がって目当ての店に到着するも、全く営業する気配がない。
 営業時間を過ぎているし、ガラス戸越しに店内を覗き込んでみると全く人気がない。
 1時間待てば営業するなら待ちますけど、今から仕込みを始めたのでは何時になるか分からないし、仕込みする風でもないし。
 また来られるかなぁ、来られないだろうなぁ。

 来た道をそのまま戻り、秋田市役所を越えたところを北に入ると、すぐ右手に24時間営業の末廣ラーメン本舗本店@秋田市が見えてきます。
 私は本店原理主義なので、大久保で食べて感動し、高田馬場でも食べてさらに感動した末廣ラーメン本舗の本店には是が非でも来たかったのです。
 大好きなお店の一つである新福菜館@京都の味に惚れ込んだ店主さんが、直々に新福菜館の店主ご夫婦に作り方を教わったという。
 教わったからと言ってラーメンが作れるほど簡単なら世の中のラーメン屋さんはもっと繁盛しているわけで、本人のセンス、努力は並大抵のものではなかったでしょう。

 戸口には盛り塩されていて、私はこの盛り塩をずっと身を清めるためか魔除けのために置かれているのだと信じていたのですが、どうやら牛や羊の好物から来ているとのこと。
 開店したときのままと思われるただずまいの戸を開けると、積雪と関係あるのかどうか分からないけど一段高くなった店内の床、すぐ右手に券売機があります。
 新福菜館といえば中華そばとやきめし、と決まってはいますが、一応見てみると中華そば以外にはチャーシュー麺、塩、塩バター、あさり醤油、あさりバター。

 あさり醤油に胸ぐら掴まれつつも初志貫徹。
 食券をカウンター台に置き、座る前にお冷やを自分で注ぎにいきます。
 厨房を囲むカウンター7席と3席のこぢんまりとした店内、ビール片手にオヤジと四方山話をするにはちょっと距離があるか。
 ゆらりと厨房を眺めてみるとラーメンの調理は年季の入った男性ですが、やきめしの調理をされるのは20代前半の小柄な女性、左手一本ではなく全身を使って中華鍋を煽っていました。

 さて、待つこと5分で中華そば(並)セット980円、中華そばが680円で半やきめしが300円となります。
 ネギは入れ放題なのでたっぷり入れてからスープを飲んでみると新福菜館よりも脂(ラード?)を多く使っていて、それでいて後味がしつこくない美味しさ。
 新福菜館の良いところは全て残し、僅かに自分流の(京都ではない秋田で食べるための)工夫を凝らしていますね。
 真っ黒なほど醤油味は強くなく、真ん丸の中太麺がとても美味しいです。

 バラ肉のチャーシューは相変わらずたっぷり入っていて、麺と一緒に食べるとこれまた美味しいです。
 やきめしは玉子とかモヤシとか入っているけど、ほぼ醤油味、新福菜館のやきめしはこうでなくっちゃ。
 途中でネギをもう少し入れてスープを殆ど飲んでしまいました、とても美味しかったです、ご馳走様でした。

 せっかくその地にいったのだから、その地の交通機関はどれも試してみたいけど、なかなかそうもいかず。
 駅へと帰るときに5分おきに走っている路線バスに乗ってみましたが、バスカードとかPASMOなどは導入されておらず、現金決済。
 まあ現金決済はいいとして、驚いたのが従量制、かなりバス交通が発達していると感じたのですが、そうでもないみたいです。

 時間的にもう一杯、二杯、食べれば食べられなく無いですけど、無理が出来ない年齢だということは自分が一番よく知っています。
 旅先で体調崩したら何にもならない、予定より少し(かなり)早いけど快速電車に乗ることにしました。

 大館に着いてみるとまだ先に行く電車がある時間、こんなことなら今日のウチにいけるところまで行っておきたい、とは思ったけど。
 値段だけで選んで結果的に駅から一番近かったホテル、大浴場があってゆったりできて嬉しい。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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