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バターの追加輸入を正式決定8月3日 17時5分
農林水産省は、牛乳の生産量の減少の影響などで在庫不足が懸念されているバターについて、クリスマスケーキ向けなどで需要が増える年末にかけて十分な量を確保するため、2000トンを追加で輸入することを正式に決めました。
政府は、国際的な取り決めに沿って毎年、乳製品を輸入していて、バターについては、今年度は国内消費量の10%にあたるおよそ7500トンを輸入することにしていました。
しかし、国内で生産されるバターは、おととしの猛暑の影響で牛乳の生産量が減ったことや、去年、震災の影響で4万トンもの牛乳が破棄されたことなどから、在庫の不足が懸念されています。
こうしたなか、バターの卸売価格は、ことし6月の時点で去年の同じ時期に比べて8%余り値上がりしています。
このため、農林水産省は、クリスマスケーキ向けなど主に業務用の需要が増える年末にかけて十分な量を確保するため、ことし11月までに2000トンのバターを追加で輸入することを正式に決めました。
農林水産省は「現時点で在庫が極端に不足しているということではないが、今後の価格上昇や商品不足を避けるための予防措置として決めた」と話しています。
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