千葉市の区役所で生活保護の担当をしていた30歳の男の職員が、受給者から返金された生活保護費などあわせて179万円を着服していたことがわかり、千葉市はこの職員を懲戒免職にしました。
懲戒免職になったのは、千葉市の職員、大久保恒之主事(30)です。市によりますと、大久保主事は、ことし3月までの3年間、稲毛区の稲毛保健福祉センターで、ケースワーカーとして生活保護の担当をしていましたが、この間、▼年金の受給開始などに伴い、保護費が減額された受給者から返金された現金を着服したり、▼逆に増額された保護費を受給者に渡さずに着服したりしていたということです。さらに、担当していた70代のひとり暮らしの女性が死亡した際、自宅などに残されていた現金80万円を着服していたということです。着服した額は13人分の保護費などあわせて179万円に上り、市によりますと大久保主事は着服を認め、「家電製品などの購入費にあてた」などと話しているということです。千葉市は、業務上横領の疑いで警察に告訴するとともに、再発防止のため、保護費を原則、現金で取り扱わないなどのマニュアルを作ったということで、「深くお詫びするとともに、同じようなことが2度と起きないよう取り組みたい」としています。