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お兄ちゃんなんて大嫌い
この話はノンフィクションです。
お兄ちゃんのことなんて大嫌い

私のお兄ちゃんは痛い人です。
そう、あらゆる面で痛いと感じます。
私のお兄ちゃんは登校拒否者で、ひきこもりで、さらに精神を病んでいるからです。

私の兄は高校三年生で本来なら今は大学受験のための大切な時期なのですが精神疾患のために勉強もせずに自分の部屋に引きこもり家族とも会話しようとしません、
私の家庭は母子家庭で父親はいません、私が小学生の時に両親が離婚したからです。
必然的に母親が生計を立てるために働き私たちを養ってきました。
兄は勉強が得意ではなく偏差値の低い私立の高校に通っていました。
私は進学より働くことを母に進言しましたが「家計の心配などしないでいいから勉強して自分の才能を伸ばしなさい」と言われ、とんかく勉強して公立の高校に進学しました。
学費が安くさらに奨学金も申請できるからです。

授業料の高い私立の高校に通う兄ですが高校二年の夏休み明けから様子がおかしくなり不登校気味になり始めました。
夏休み前に学校でトラブルがありそれが原因ではないかと思います。
兄は勉強は苦手ですが責任感が強い優しい人だったのです。
異変に気付いた母は兄を心療内科に連れて行き診察させました。
『統合失調症』それが兄に言い渡された病名でした。
しかし兄は「自分は精神病ではない」と言い張り、通院も拒否して、そうして冬休み前にはとうとう通学も完全に拒否して引きこもりの状態になってしまいました。

私たち家族は家計の事もあり市営団地に住んでいます。
狭い間取りのその中で兄は一室を占有して家族の立ち入りさえ拒絶しています。
そうしてほとんど外出しません、欲しいものがあった場合は母に購入を要求してそれを拒絶すると暴力をふるうようになりました。
怒声と物が壊れる音、団地だからそれが近所に聞こえます。
変な評判が立つのを恐れた母は兄が希望する品物を買い与えました。
それがノートパソコンです。
さらに兄はインターネットの接続を母に強要しました。
こうして兄は次第に『インターネット依存症』になっていきました。
ネットゲームに夢中になり、それに飽きると他人を匿名で誹謗中傷できるサイトに登録して毎日それに没頭しています。

兄がこんな風になってしまった原因が知りたくて兄が通う高校の生徒さんたちや先生に尋ねても誰も何も答えてくれません、ただ一人の兄の同級生の女の人が『いじめ』が原因ではないかと答えてくださいました。
責任感が強く優しい兄、勉強があまりできない人たちが集う私立の高校、私が尋ねた人たちは皆一様に髪を染めたり化粧をしたりしていて、私の通う高校との大きなギャップを感じました。
こんな人たちが集う場所に毎日登校していた兄、精神的に大きなダメージを受けることになりそうな事件が起きる確率が高いと痛感しました。

とにかく兄を立ち直らせなければいけない、そう考えた私は春休みにアルバイトをして自分のノートパソコンを手に入れました。
そうして兄が入り浸っているサイトを覗いて驚愕しました。
そこは誹謗中傷どころか差別や偏見、嘘に偽善に溢れている世界でした。
人間の本性を覗いた私は恐ろしくなりました。
こんな世界の住人に兄はなってしまっているのです。

ここでなら誰でも暴言を吐けます。
ここでなら正義の味方になれるのです。
ここでなら言いたいことが言えるのです。
ここでなら罪悪感など必要ないのです。
ここでなら言葉の暴力が通用するのです。
ここでなら集団で一人を苛めることができるのです。
そうしてここでなら精神疾患の患者も正常な人と自由に交わることが出来るのです。

私は母にインターネットの接続を切るように進言しました。
兄のためにこんな環境は最悪だと考えたからです。
しかしそれに気づいた兄に酷い暴行を受けました。
痣が出来るぐらい殴られました……。
警察に訴えると言う私を母は止めました。
『精神障害者』が起こしたことは事件にはならないと言われました。

納得が出来ません、
この理不尽に怒りを感じます。

母は兄を放置するだけで誰にもこの事態を相談しようとしません、
そんなことを専門に取り扱う行政機関があることを知っているのに……。
兄は昼夜を問わずあのサイトに書き込みを続けています。
「新しい生贄だ!」
そんな歓喜の声が薄皮一枚隔てた兄の部屋から聞こえてきます。

痛いと呼べないぐらいの酷い有様の兄、家庭内暴力、そうしてアルコール依存症になりかけの母、
だから私は訴えます。
ネットの中の兄に対して訴えます。
もうこんな無意味なことはやめろと訴えます。
そして狩り出します。
ネットに潜む兄を追いかけ狩りだして晒します。

ここでなら何をしてもいいのなら兄を苛めてもいいのではないですか?
皆さんはどう思いますか?
尋ねるだけ無駄ですね、勝手にしろと言われるだけです。
だから勝手に大嫌いなお兄ちゃんを苛めて大好きなお兄ちゃんに戻ってもらいます。
これを読んだらお兄ちゃん、また暴力をふるうでしょうね、でも私は負けません。
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