東浩子が“プロ最速デビュー”

　女子ゴルフの明治カップが３日から北海道・札幌国際ＣＣ島松Ｃ（６４９０ヤード・パー７２）で開催される。先々週にツアー初Ｖを飾った木戸愛（２２）＝ゼンリン＝や、有村智恵（２４）＝日本ヒューレット・パッカード＝、横峯さくら（２６）＝エプソン＝らが出場。また、先週のプロテストにトップ合格した東浩子（２０）が史上最速のツアーデビューを果たす。

　真新しいキャディーバッグに刺しゅうされた、どことなく初々しい「ＨＩＲＯＫＯ」の文字。ちょうど１週間前の７月２６日、今季プロテストをトップで通過した東が、デビュー戦を迎える。

　昨年まではプロテスト４週後からのツアー出場権だった“トップ合格者へのご褒美”は、今年から規定が変わり翌週からに。その適用第１号となったのが東。つまり、最速デビューだ。「でもこんなことになるなんて考えてもいなかったんで、この１週間はバタバタでした」

　２７日に茨城ＧＣで行われた入会式を終えると、車で「夜通し走って」岡山の自宅へ。翌日からは各方面へのあいさつ回りをしながら「１１月までのホテルの予約とか、転戦の準備で忙しかった。五輪中継もほとんど見る余裕がなかったです」と、慌ただしい数日間を過ごした。

　今週はハイシーズンの北海道開催。「結局ホテルがとれなくて、知人のお宅に居候させていただいてます」という状況でのデビュー戦だ。初日は岡山作陽高の２年先輩でもある藤本麻子（２２）＝富士通＝と、０６年賞金女王の大山志保（３５）＝大和ハウス工業＝とのペアリング。東は「先輩と回れるのは心強いし、大山さんはずっと前から好きな選手。いろいろ勉強できそうでうれしいです」と声を弾ませた。女子プロ８４期生の先陣を切って１５６センチの小柄な東がどんなプレーを披露するのか、乞うご期待だ。　（月橋文美）