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【社会】

震災支援に感謝 ユーラシア大陸横断 ガリバー会長ら

2012年8月3日 09時55分

ゴールした後、月桂冠を頭に乗せて仲間と記念撮影する(前列左から)須釜武伸執行役員、羽鳥兼市会長、羽鳥彰人さん=東京・千代田区で

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 東日本大震災の復興支援への感謝の気持ちを伝えるため、ユーラシア大陸をマラソンで横断した中古車販売「ガリバーインターナショナル」の幹部ら3人が2日、東京国際フォーラム(東京・千代田区丸の内)にゴールした。3人は1万3300キロを走破。「やったぞ」「地球は大きかった」。大勢の仲間に胴上げされ、真っ黒に日焼けした顔で喜びを爆発させた。 (井上幸一)

 一年一カ月かけてゴールしたのは、同社の羽鳥兼市会長(71)、須釜武伸執行役員(50)、兼市さんの三男で社員の羽鳥彰人さん(28)。いずれも、震災で多くの建物が倒壊し、大きな被害を受けた福島県須賀川市出身。被災者に「困難でも一歩ずつ進んでいこう」とのメッセージを体で示す意味もあり、間寛平さんばりの挑戦を決意した。

 三人は、昨年六月二十五日、フランス・パリのエッフェル塔を出発。ドイツ、オーストリア、ハンガリー、セルビア、ブルガリア、トルコ、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、中国の十三カ国を、一日約四十三キロのペースで走り、七月六日に北京に到着した。空路で北海道に入り、同月十日に札幌を出発して東北地方を走り、二日昼に東京に着いた。

 気温五〇度の熱い大地から、鼻水も凍るマイナス二〇度の極寒の地まで、三人は駆け抜けた。「靴ひもを結ぶと、『今日も走るのか…』と憂鬱(ゆううつ)になった」と羽鳥会長。「一日の走行距離は地球儀の上では点だが、点の積み重ねでここまで来た。仕事も同じ。高い志、夢の達成のためには、一日一日の積み重ねが大事」と、創業者らしい教訓を述べた。

 各国では、都市の首長らを表敬したり、住民と触れ合ったりして、被災地への支援にお礼をしてきた。「感謝を伝えたら、『日本は素晴らしい国。復興できる』と、応援をもらった」と振り返った。 

(東京新聞)

 

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