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白石・夜行バス事故 31人けが 運転手「2ヵ月前脳梗塞」

フロントガラスが大破した夜行バス=2日午前6時50分ごろ、白石市斎川

 2日午前4時10分ごろ、宮城県白石市斎川の東北自動車道下り線で、仙台方面に向かっていたバス会社「CRUISING WORLD(クルージングワールド)」(千葉県成田市、高木裕介社長)の夜行バスがトラックに追突し、弾みで中央分離帯に衝突した。バスの乗客乗員36人のうち、多田進運転手(61)=千葉県香取市下小堀=と乗客28人の計29人が軽傷。トラックの会社員長沢光男さん(41)=群馬県太田市細谷町=と同乗者の息子(13)の2人も軽いけがをした。(3面に関連記事)
 搬送先の病院によると、多田運転手は「運転中は若干眠かった。事故の瞬間は覚えていない。約2カ月前に軽い脳梗塞になり、医師からバスの運転をやめるように言われた」と話したという。
 宮城県警高速隊によると、バスの乗客35人は男性9人、女性26人で大半が20代。現場は片側2車線の緩やかな左カーブで、現場にブレーキ痕は見当たらないという。県警は自動車運転過失傷害容疑で捜査し、事故原因や運行態勢に問題がなかったかどうかを調べている。
 バスの乗客は大阪市のツアー会社「アイ・ティ・エス」が集めた。1日午後10時15分に東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を出発。東京・新宿を経由し、2日午前6時10分にJR仙台駅に着く予定だった。交代の運転手はおらず、多田運転手が1人で運転していた。
 同社は「国の運転手の配置基準を満たしており、適正に運行していた」と話している。
 バスはフロントガラスが大破し、道路上にガラス片が散乱。トラックは後方の観音開きドアが大きくへこんでいた。


2012年08月02日木曜日


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