頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

危うし!なでしこジャパン・・・

 ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍が、国民に大きな希望と夢を与えてくれている。
特に、嬉しかったのは、サッカーの男子選手が、試合前に国家斉唱と日の丸(国旗)掲揚の際、全員が声を出して国歌を斉唱してくれる映像を見て、その時点から活躍が予想できた。
 学校の卒業式や入学式で、国家斉唱をしない、国旗掲揚の際は起立しないことを平然とする教職員に教育を受け、その教えをオリンピックの場で行動したら世界の笑い者になる。
 頑固親爺の頑固さでいえば、試合で強豪国を破った以上に、選手諸君が国家を斉唱してくれたことがたまらなく嬉しい。
 さて、男子体操で内村選手が大きなプレッシャーを乗り越えて、個人総合優勝をしてくれた。
 JR駅の階段下で号外新聞が配布されたいたから率先して頂戴してきた。
 内村選手は、一時は優勝が危ぶまれるなどした中での快挙である。
 内村選手のご両親は、内村選手に「優勝してきて・・」とは一言も仰っていないと思う。特に、父親は、「美しい体操をしなさい・・・」と教示されたようである。
 その教えを、忠実に守り実行し、そして結果を出した選手並びに御両親に心からお祝いを申し上げる。
 また、一時は銀メダルの可能性を残した田中選手の健闘を讃えたい。
 最後の鞍馬は、「メダルが獲得できる。」という邪心があったのであろう。邪心があって当然のことで誰も責められない。この経験を今後の競技生活や人生で生かしてほしい。6位入賞おめでとう。
 こうした日本人選手が活躍する中、頑固親爺の主観であるが残念と思うことが起きてきた。
 優勝を期待されているサッカー女子の「なでしこジャパン」の試合態度である。
 予選での「2位狙い?」であるといわれているが、はるか実力的に格下の相手チームとの試合内容は、引き分けをするために相手のエリアに攻め込まず、自陣のエリアでパス回しを繰り返すことに愕然とした。
 世界一の実力あるチームというなら、やはり「王者の風格」が求められる。
 あのような試合は、相手国にとっても実に失礼である。全選手が持てる実力を最大限に発揮して戦うのがスポーツマンシップである。
 頑固親爺の予想では、こんな姑息な試合をする「なでしこジャパン」は優勝できないと判断した。
 一方、男子サッカーは、主力選手に代えて補欠選手に出場のチャンスを与えたが、その真剣なプレーは、なでしこジャパンと雲泥の差である。
 オリンピック関係者や日本サッカー協会関係者は、今回の、なでしこジャパンの試合内容に、何の問題点も感じないなら、オリンピック精神の知らないスポーツ音痴の国として世界から非難されるだろうし信頼も失う。
 決勝戦でどの国との対戦になろうとかんけいがない。世界一を目指すなら、堂々と決定した相手国とたたかうのが王者であり、姑息なことえおしてまで優勝しなくてもいいのではないか。関係者に猛省を促したい。
 今回のロンドンオリンピックでは、柔道の審判員の資質などが問題視されているが、そうした中、バトミントンの女子ダブルスにおいて優勝候補の中国や韓国の4チームが失格となった。
 さすがオリンピック委員会と言いたい。こんな選手は、スポーツ界から永久追放してもよい。
 スポーツをする資格がないからだ。
 予選において、決勝大会での優位な地位を確保をしようとして、相手のサーブを意図的にレシーブしないでミスをする振りをしたことを繰り返したとして失格にしたのである。
 テレビにその映像の一部が流されていたが誠に見苦しい内容であった。
 このバトミントンの試合内容となでしこジャパンが格下相手国との試合で行った「逃げの試合」(後半において自陣でパス回しを繰り返した行為)は、全く同じことである。異論があるだろうか?
 やはり、王者には風格が必要である。勝負に拘るあまり、オリンピックの場を通じて、日本、中国、韓国の東南アジア諸国が世界に恥を晒している。
 もう一度、スポーツマンシップと王者の風格の原点に返って見つめなおしてほしい限りである。
 頑張れ!なでしこジャパン・・・・・

追伸(以下は、日記でなく、現況の報告と警告)
 不肖、頑固親爺は、大津市の児童自殺問題における当事者(自殺少年)、いじめの加害者?(警察が捜査中で明確に言えない。)、その両親や祖父母などの関係者ではない。
 また、2チャンネル等で、加害少年の祖父と一方的に名指しされて名誉を棄損されている人とも関係ないことを明言しておきたい。
 何故かというと、ある人(ブロガー)から勘違いしていた旨を素直に認めて、反省のコメントを頂戴したからである。
 ブログやフェイスブックなどの情報交換手段は、その運用方法を誤ると、とんでもない結果を招くことをブログファンに強く言っておきたい。
 ロンドンオリンピックでも、一部問題視されているようである。
 誤った情報がどんどん流出し、同なじ姓名であるというだけで、インターネット上で極端なことを言うと犯人扱いされたり、当事者扱いされ、その名誉が著しく傷つけられたり、日常の生活まで影響を受けるようなことを許せないから、他人事とは思えずに「難問解決」の一手段ととしてブログを綴ってきただけのことである。
 再三ブログで綴ったが、自らが、そのような立場になった時の被害心情を理解し、無関係の人を傷つけないようにすべきであり、その度を越えると犯罪になることを警告しておきたい。(ブログ荒らし一掃のブログ)
 もし、こうした問題で悩んでいて相談する相手がないなら、難問解決の頑固親爺が相談に応じる。
 この場合の最低条件は、稚拙、卑猥、侮辱、人権侵害となる単語を羅列したコメントでなく、まともな内容のコメントを送ってくることである。 このページのトップへ
南米旅行回想録

 今回のブログが、ちょうど40篇目である。
「自叙伝」というと余りにも奥がましいから、拙い半生を振り返りながら日記を綴ることで、余生の過ごし方を模索する目的で始めたブログである。
 日記だから公開する必要もないが、頑固親爺が主義主張を貫き通して、現在社会に渦巻く矛盾や疑問について意見を持つことが、誰かの役に立てれば良いと考えて、「難問解決」のタイトルとして公開した。
 いろいろなコメントが寄せられ、一時期は、コメントランキング9位までになったが、最近のランキングは下降気味である。
 コメントの内容はさておいて、コメントを頂いたブロガーに心から感謝しているが、ブログの世界でも難問が蓄積していることを知った。これも、また進歩である。
 しかし、ブログはどこまでいっても、個人の日記の範疇であって、この日記を読んで感情的になる必要もないし、頑固親爺に意見や批判をして頂くこともないというのが素直な感想である。
 だから、たいていのコメントは無視し、その中で心あるコメントのみを読ませて頂いている。
 そこで、今日は批判をしていただくことのない、いまから3年前に約半月間にわたって南米を旅行した思い出の一端を綴ってみようと思う。
 と言ってもその大半はブラジル国であるが、渡航途中にアメリカ(ダラス・フォートワース国際空港での入出国)、また世界一の大瀑布イグアスの滝を訪れた際にアルゼンチン、さらにブラジルの隣国であるパラグアイ(パラナ川に架かる橋を渡って陸路、無許可でパラグアイ州のサルト・デル・ファイーラ)の市場にも行ったことから、一応南米旅行と言っておこう。
 アメリカやヨーロッパではなく、ちょうど地球の反対側に位置するブラジル国、しかも、その中心地であるサンパウロ市を訪れることになったのは、退職後に知り合いお世話になったK会社の会長から誘いがあったからである。
 誘われた当初は躊躇したが、その訳は日本からブラジルまでの飛行機直行便がなく、乗継で片道24時間前後の時間を要する長旅であることと、ブラジルを旅行することなど全く考えたことがなく、同国が後進国としての治安が悪いといった無知識によるイメージを強く感じていたからである。
 しかし、旅行をしたことにより、同国を正確に認識できて旅行が忘れることのできない一生の思い出となった。
 これは、一重にK会長のお蔭である、心より感謝している。
 さて旅行の概要であるが、大阪市がブラジル国のサンパウロ市と姉妹都市提携を結んで40周年の節目にあたるのを機に旅行会社が親善使節団としての旅行者を募集した。
 そこで、この旅行ツアーに参加し、途中からツアーを離脱してブラジルに滞在して観光し、その後に帰国する旅行計画としたことから、イグアスの滝を見ることができたのである。
 成田国際空港から、アメリカのダラス・フォートワース国際空港までの約11時間半のフライト、空港で一旦出国手続きをして、約3時間ほどの間の時間待ちをして、再度、入国手続きをしたうえブラジル国のサンパウロ市内にある国際航空までの10時間半ほどのフライトを経て、やっと地球の反対側に位置するサンパウロ市に到着した。
 自宅を出てサンパウロ市に到着するまで約27時間を要したが、いかにブラジル国が、日本から遠い所に位置するかが判るし、ブラジル移民を決断し、未開の土地に入植された当時の日本人の苦労がその後の旅行でよく理解できた。
 ブラジルへの集団移民は、飛行機でなく船旅であったと聞き及んでいる。  
 サンパウロ市では、日本人街を拠点にして大阪市親善使節の一行として行動した。サンパウロ市の中心地にある日本人街「リベルダージ地区」には、街の入り口に鳥居や太鼓橋、大規模な日本式庭園があって、地区全体の街灯は提灯の形、随所に日本らしさが取り入れた街づくりがされていた。
 日系人が経営するホテルや日本食レストラン、本屋が立ち並び、居酒屋などもあって、会話は日本語で通じることから異国とは思えないほどであった。
 スーパーには、日本米がそのまま、日本の産地を表す名前で販売されていた。
 大阪市親善使節団の一員として、サンパウロ市では日系人との芸能大会「のど自慢大会」に出演し、リオのカーニバルのミニチュア版なる催物やサンパウロ市庁舎を訪問しての市長との面談など一通りの公式行事?に参加した。
 当然であるが、日本人が移民した当時を再現した文化施設等も見学した。
 ここまでが、旅行会社が設定した旅行日程である。
 そして、ここからツアーと離れ、世界一の大瀑布イグアスの滝、ロンドリーナ、パラグアイの市場等、通常の旅行会社の旅行で体験できない南米旅行を楽しんだ。
 しかも、宿泊先はホテルでなく、全て日系人(K会長の親戚や友人宅等)の自宅で、この旅行は一生の思い出として、深く心に残っている。
 多くの人に、多大のご迷惑をおかけしたした旅行の思い出は、今後、回顧録としてブログに順次綴っていくことにしよう。
 ロンドンオリンピックが開幕し日本人の活躍が伝えられるが、次回の夏季オリンピックは、ブラジル国のリオデジャネイロである。
 残念ながら、日程の都合でリオデジャネイロまで行けなかったことが悔いである。 このページのトップへ
主催者は誰や

 昨夜も国会周辺で、原発再稼働に反対したグループによる政府に対する抗議デモがあったようである。見ていないから、マスコミを信用したうえでの話であり、公共放送Nの朝のニュースでも放映していた。
 警視庁が、デモにおける事件事故防止の発生を予防するため警備活動を行ったようで、公共放送のNのニュースによると、デモ参加者数は警視庁発表1万2,000人、主催者発表20万人との報道である。
 何人が参加しようとどうでもよいことであるし、また、参加するか否かは個人の自由であり、抗議行動によって参加者の主義や主張が実現すればそれにこしたことはない。
 ところで、何時も思うのは、デモ参加人数である。
 警備にあたる警察の発表と主催者?発表のデモ参加人員の数が極端に違いすぎることである。
 警察が虚偽の数字を発表することはありえないし、その必要性もないから、尽きるところ主催者?が反対運動を盛り上げる手段として、虚偽の数字、つまり水増し発表する。
 こんなことで、反対者や抗議デモ参加者を募ろうとする考えを、いまだに持ち続けている者がいること事態、実に悲しいことである。
 このことは、昨夜の国会周辺での抗議デモに限らず、大飯原発再稼働反対集会等、全ての反対行動の場面で常套手段として行われている。
 以前のブログでも、このことを取り上げてマスコミを批判した。言いたいのは、取材活動に記者が行っているいるのだから、1万2,000人と20万人では明らかに違うことぐらい判るだろうである。
 A新聞社、K党機関紙など反体制色の強いところは、主催者?と主義主張が同じだから、虚偽数字を報道することに罪悪感は持ち合わせていない。
 ところが、良識あるマスコミですら警察発表と主催者?発表が極端に異なることを知ったうえで、敢えて虚偽の数字を紙面にする。
 昨夜のデモを大きく取り上げたマスコミは限定されているようであるが・・・・
 この虚偽発表・報道は過去から行われてきたことで、「主催者の発表によると」の枕詞を用いて、いかにも反対集会、反対行動には多くの者が参加したような記事を創りあげるのである。
 マスコミが、何故、そこまでするのか?A社やAテレビ、A新聞なら判らないでもないが・・・・
 このマスコミが枕詞に使う、「主催者」とは一体だれのことなのか?
 はっきりしてほしい。
 今後、「主催者」といった抽象的な内容でなく、はっきりと、主催した団体や組織の名称、代表者名等を公表すべきである。
 将来のエネルギー問題を憂い、原発再稼働の政府方針に反対する市民の輪をこんな姑息(こそく)な手段で広げようとするなら、本当の意味の反対にはならないし輪は広がらない。
 ついでに綴っておくと、関西電力大飯原発再稼働反対集会の実態を、この集会に参加した人のブログと添付写真で知ることができた。
 誰が主催したのか知らないが、男性器の形した神輿?(こんな表現したら罰が当たるから、「担ぎ物」と言っておこう。)や水着姿の女の裸体にミミズが這うような字を書いて、この女を肩車した男たちの市民?集団?が、一晩中、歌い踊り明かして過ごす様が掲載されていた。
 ブログを見て、一瞬、何があったのかとびっくりしたほどである。
 こんな行動が反対集会なのか?ブログ主の表現によると。いわゆる「ヒッピー族」らしき者らによる平素の不満を晴らす饗宴の場でしかないのである。
 原発再稼働問題を最も真剣に考える地元の人は誰も参加していない。
 主催者?が誰なのか知らないが、こんな反対運動が繰り広げられている実態を、多くの国民は直視すべきではないだろうか。
 
 市民は賢い。そして、真剣に反対する人はある意味で純粋である。
 今朝、公共放送のNのアナウンサーが、この「主催者発表によると・・・」の枕詞を用いて、記事を棒読みしていた姿が腹立しくてならない。
 「N」・・・お前もか?・・・・である。
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猛暑の中でのゴルフプレー

 昨日の土曜日は、猛暑の中、今からちょうど4年前の夏(2008年8月)に石川遼プロゴルファーがプロ転向後に初優勝した会場となったゴルフ場でプレーしてきた。
 猛暑が続く中、熱中症で亡くなる人が続出する等、この時期はゴルフする者にとってベストコンデションでないことを覚悟してゴルフ場に向かった。
 が、いざコースに出てみると、太陽は照りつけるものの、空気は爽やかに頬をなで、木陰が随所にある環境は、部屋に閉じこもってクーラーで涼をとりよりはるかに健康的である。
 室内などで熱中症により倒れる人がある反面、ゴルフ場で熱中症を発症したニュースがないのがうなずける。
 このゴルフ場でのプレーは初めてのことであるが、一言で言うと素晴らしいコースであった。
 ゴルフ歴が浅く、少しも上達しない私がコースを評価出来る立場でないが、素人で下手な者にとって、フェアーウエイが広くて手入れができていること、グリーンが広いことが最高であった。
 スコアーは相変わらず人様に言える内容でないが、同伴者と楽しくプレーできたことが嬉しい。
 少年プロゴルファーの石川遼氏が、ぶっちぎりの優勝をしたが、そのスコアーを見ると凄いの一言である。
 しかし、プロのゴルフ中継を見ていると、彼らにはゴルフを楽しむ余裕はあるのだろうかと時々思う。
当然、優勝を目指してプレーするのであるが、上位に入賞しないと、たちまち賞金額が少なく、一打一打に生活が係っている。
 それに比較して、素人はプレーを楽しむことができるから、プロと比較して真剣さや緊張感はない。
 石川遼プロゴルファーの凄さに思いをいたしながら、有意義な真夏の一日を過ごした。
 ただ残念なことは、相変わらずのゴルフマナーが悪いプレーヤーが多いことである。
 加えて、キャディーがその職責を全く果たしていないことである。
 ティーグランドでの第一打がOBになった場合、それ以降は特設グランドからのプレーとルール化されていても、2打目を打ち、さらにOBとなると3打目を打つ(4打目もあったように記憶している。)プレーヤーをキャディーは放任する。
 林の中に打ち込んだ玉をキャディーと全プレーヤーが探すが、この時間が5分を超えても永遠と続くなど、後続者にとっては、待ち時間ばかりで、とうてい見ていられない耐えがたい場面が各ホールで再現される。
 このため、プレーは遅延し、ハーフを終えるのに3時間半以上を費やすことになった。
 でもキャディーは、プレーの進行を急ぐようなアドバイスはしないし、バンカー整理もしないのだから、いくら名門とか名コースといっても、質の悪いキャディーとルールを知らないプレーヤーで、それを台無しにしているのである。
 
 難問解決・・・・余計なことかもしれないが、プレー後に支配人にアドバイスしてゴルフ場を後にした。社員(キャディーも社員)教育の重要性が求められるところで、このことはどの企業や組織においても同じことだ。 (人は城・・・人は石垣・・・。優秀な組織、企業は、優秀なトップと人材が支える。) このページのトップへ
百年の計
 
 120年の歳月を経て京都市民の命を支える琵琶湖疏水を建設した当時の京都府知事を知る人は少ない。
明治維新と東京遷都に伴い、京都市は人口が減少し産業も衰退していた中、京洛衰微を憂い新しい産業を起さんとして、幕末の尊攘志士、官僚であった北垣国道氏が京都市民のために取り組んだのが、エネルギー開発プランである琵琶湖疏水建設事業である。
 産業基立金、京都府予算、国債、市債、寄付金、そして市民に対して課した「目的税」を財源として建設がすすめられたが、その経費は通常の歳出の倍以上という破格の予算措置を強いることになり、建設には賛否両論があったと聞いている。
 舟運、発電、上水道、灌漑用水の4つの目的を達成するという大プロジェクト事業である。
 現在は、上水道のみとなっているが、疏水には水力発電機能を備え、後の京都市電の電力に利用されたようである。
 滋賀県大津市美保が崎から取水した琵琶湖の水は、暗渠を経由して京都市東山区蹴上へと通水されたのであるが、これが「第一疏水」と呼ばれ、その後「第二疏水」等が建設された。
 以来120年が経過する今も、京都市民にとっては、生活をするうえでかけがえのないライフラインである。
 建設計画には、市民の反対意見が多くよせられたものと思うが、北垣国道氏は、京都市の100年先を見据えたうえでの計画を実行したのである。
 これこそが、「国家100年の計」であり、素晴らしいリーダであるし、今となって、北垣国道氏を責めるものは一人としていないだろう。
 京都市民に限らず、多くの国民に、今の政治情勢や政府の在り方を見て、過去に北垣国道氏という立派なリーダが存在してことを知ってほしい。
 自らの私財70億円を投じて創設した「松下政経塾」の創始者、松下幸之助氏は、その塾生に対して、常に、この「国家100年の計」を説いたように聞き及んでいる。
 この松下政経塾を卒業した塾生が38人も国会議員になっており、その一期生が野田内閣総理大臣である。
 長い自民党中心の政治からの変革を求めた国民は、民主党を支持して政権与党にしたのだが、有権者の期待を裏切り、消費増税関連法案を巡る党内亀裂により、離党者がでる状態となり民主党の存亡危機にある。
 たった、一人や二人のリーダの造反で党が揺らぐようでは、この政党ならびに国会議員に「100年の計」求めても無理難題である。
 38名もの松下政経塾卒業者が国会議員になっているのに、松下氏の教えは塾生に届いているのか疑うしかない。
 北垣国道氏は官僚で、その後、北海道長官を歴任されいるが、民主党は、「官僚主導でなく政治主導」と機会あるごとに言ってきた。
 そこまで言うなら官僚の能力を超えるだけの能力や経験を議員が有すること、つまり官僚より優れているか、またそのように努力、勉強をするなら許せるが、一部の議員を除いてそんな努力はしていない。
 それよりも、いくら努力しても官僚より優れることができない議員、大臣、副大臣、党の役職等に就かせることのできない所属議員を多く擁する民主党に何を期待したらよいのだろうか。
 今回の造反劇で、こうした議員が多く離党したことは、民主党にとって救いかもしれないが。
 脱原発が叫ばれている中、北垣国道氏のような「100年の計」を考え行動するリーダの出現を期待するが、大飯原発や志賀原発での専門家(学者?)の言動に右往左往したり、国のエネルギー政策に関する意見聴取会で、電力会社の社員などが意見を述べたことに苦情や反対がおきると、こうした関係者を聴取会に出席させないとする等、全く話にならない。
 石川県知事が、学者の話を鵜呑みにしないで、政府としてのしっかりした考えを明らかにしてほしいと訴える気持ちが理解できるし、国のエネルギー政策の意見聴取会に電力会社関係者が出席し意見を述べることを辞めさせるのは、言論の自由を抑圧することなる。
 かえって、彼らこそが、一般市民よりもエネルギーの専門家であり、貴重な意見を聴取できるのではないだろうか。
 聴取会の会場で、電力会社の社員の意見に抗議したり、北海道では、北海道以外の地から来た者を責めるような発言に主催者側が毅然とした対応ができないことが嘆かわしい。
 どこの会場であれ、狭い日本であるから意見を言いたい人には、分け隔てなく発言の機会を与えればよい。
 そのことに文句を言う者が問題である。
 こうして政府主催のイベントなどで文句を言ったり反対したり批判する者は、何を言っても反対する連中だろうと思う。
 政府がしっかりしないと日本は沈没する。
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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プロフィール

Author:甲賀の"ういたかひょうたん狸"
1948年1月生れ
長年、公務員として奉職し定年退職
コンサルタント会社オフィース”K”代表
地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
「生涯現役」が信条
法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中