他言語ニュースを見る

人気検索ワード:

検索
line
アップル元デザイナーが証言回避?=米での特許訴訟
2012/08/02 11:32 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【サンフランシスコ聯合ニュース】米アップルとのスマートフォン(多機能携帯電話)特許をめぐる裁判で、サムスン電子の重要な証人候補だったアップルの日本人元デザイナーが法廷に立つことができなくなった。

 サムスンはアップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のデザインを盗用したとする主張に反論するため、アップルの元デザイナー西堀晋氏がソニー製品のデザインを土台に試作品を考案したため、iPhoneのデザイン自体が独自のものではないと主張する予定だった。

 サムスンは昨年9月に裁判所を通じ西堀氏に事前の証言録取を求めた。これに対しアップル側は同11月に西堀氏の病気を理由に健康が回復するまで証言録取に応じることはできないと回答し結局、法定期限を過ぎてしまった。

 サムスンは今年4月に西堀氏の短文投稿サイト「ツイッター」で、ジョギングやサーフィン、海外旅行をするなど健康状態が良好とみられることを確認した。サムスン側はハワイに居住する西堀氏を訪ね証言を録取し、西堀氏はアップルのデザイン責任者ジョナサン・アイブ氏がソニーの製品に似たデザインにするよう指示したと明かした。

 しかし、裁判所判事は証言録取の法定期限が過ぎているとの理由で、法定で西堀氏の証言内容を具体的に公開することを認めなかった。さらに西堀氏は裁判が行われているカリフォルニア州連邦地裁の呼び出し命令が及ばないハワイに居住している上、先月アップルを退社したためアップル側を通じた呼び出しもできない状態だ。

 このため一部では裁判での証言を避けるために西堀氏が突然退社したのではないかとの疑いも持たれている。西堀氏の動向や証言内容が今後の裁判にどのような影響を与えるか注目が集まっている。

ikasumi@yna.co.kr