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【サッカー】日本 ドローで1位突破 準々決勝でエジプトと激突2012年8月2日 紙面から
◇ロンドン五輪男子1次リーグD組 日本0−0ホンジュラス【コベントリー(英国)松岡祐司】サッカーの男子日本代表は1日、当地で行われた1次リーグD組最終戦でホンジュラスと対戦し、0−0で引き分けた。日本は2勝1分けの勝ち点7で1位突破を決め、4日の準々決勝でエジプトと対戦することが決まった。先発を大幅に入れ替えた日本は、前半は攻守にちぐはぐな展開が続いたが、後半は何度もチャンスをつかんだ。GK権田修一(23)=FC東京=を中心に守りきり、3試合連続完封を飾った。 「いつも通り、我慢強くやろう」。ホンジュラス戦前、関塚監督はそう言って、ピッチへ選手を送り出した。中2日で3戦目。すでに決勝トーナメントへの切符を手にしているからこその「勝負手」。前戦のモロッコ戦から先発メンバーを5人代え、フレッシュな陣容で難敵ホンジュラスを迎え撃った。 ただ、開始から攻守で呼吸が微妙にずれる。守備では前線からの圧力がほとんどはまらず、攻撃に転じてもどこかノッキング状態。初先発のMF宇佐美、DF村松、MF山村、FW杉本ら「新鮮力」が持ち味を発揮する前につぶされた。だが、それも想定内。だからこそ、「我慢強くやろう」−。GK権田が最後の防波堤となり、そのキーワードをきっちり体現した。 好セーブのハイライトは、前半39分だった。ゴール前へフワリと浮いたラストパス。FWベントソンの巧妙な胸トラップで吉田までかわされる大ピンチ。そのまま左へ持ち出され、急角度で逆サイドの「右」を急襲するシュートを放たれた。権田はギリギリまで待って右へ跳び、懸命に伸ばした右手先で間一髪セーブした。こぼれ球にもすぐさま反応し、プッシュさせない。右足を踏まれたが、痛みの表情は捨て、守護神として堂々とした振る舞いに徹した。 スペイン、モロッコ戦後、家族とつかの間の再会を果たした権田は、こう告げたという。 「『いつも以上』じゃない。いつも通り、いつも通りやる」。声を張り上げたり、拳を固めたりする必要はない。冷静に、地に足をつけて戦う。その言葉通りのプレーだった。 攻められてはいるが、最後だけは突き崩させない。「1位」をかけた攻防戦。主将のDF吉田はこう言っていた。 「1位通過、そこがターゲット。守備は継続することが課題なので、これからも失点しないようにやっていく」 1次リーグ3戦0失点。メダル奪取に向け、日本の強さがまた増した。 PR情報
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