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【グラニュース】


ピクシー、猛暑の中「走れ走れ!」

2012年8月2日 紙面から

爆風スランプの「Runner」を歌いながら走る闘莉王=トヨタスポーツセンターで

写真

 名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(47)が1日、チームに2日連続となる猛暑の中でのランニングメニューを課した。前日31日には2部練習の午前に、90分間すべてランニングという異例のメニューを敢行。一夜明けたこの日も、約1時間の練習後に約30分間のランニングを追加した。選手たちはこれを先週最下位の札幌に負けたことの“罰走”と捉え、4日のホーム神戸戦へ気合を入れ直した。

 「走るー走るーオレーたーちー」。DF闘莉王が爆風スランプの名曲「Runner」を走りながら歌い始めると、周囲は「流れーる汗をそのまーまーに」と、続きを口ずさんだ。じりじりと肌を焼く真夏の太陽と、むせ返るような湿度。正午の気温は34度。うだるような暑さの中で、選手たちは走り続けた。

 「初めて死を覚悟しました」とMF田中輝。歌でも歌って自らと周囲を鼓舞しなければ乗り越えられない、そんな様子だった。前日の90分間走に続き、2日連続となる長いランニングメニュー。心拍数を測るモニターをつけて約30分間、みっちりと体に負荷を掛けた。

 練習前にストイコビッチ監督からは特に理由付けはなかったが、選手たちはこれを7月28日に最下位の札幌に敗れた“罰走”と捉えた。「しゃあないっしょ。最下位のチームに負けたわけだから。みんなわかってますよ。でもたまにはこういうのもいい。学生時代を思い出しましたね」。DF増川がそう前向きに捉えれば、闘莉王も「ミスター(ストイコビッチ監督)も喜んでいるんじゃない。頑張りますよ」と歓迎した。

 その監督も札幌戦では副審に異議を唱えて退席処分に。だからか、自らも選手たちとほぼ同じ時間、猛暑の中を走った。チームは再びケガ人が続出している上、神戸戦は指揮官も不在。2日間の熱走を糧に、選手たちは次戦の巻き返しを誓っていた。 

 (宮崎厚志)

 

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