イチロー、８試合連続安打　チームは今季ワーストタイの４連敗

　バットが勝利に直結しない…。イチローは６回、２番手左腕パットンの見逃せばボール球という内角高めのスライダーを中前に弾き返し、今季自己最長タイの８試合連続安打。技ありの一打にも、一塁上では眉一つ動かさなかった。

　試合は１回の一挙５得点をひっくり返され、５−１１で逆転負け。今季最長タイの４連敗を喫し、２カード連続の負け越しも決定した。それでも、移籍８試合目のイチローは、共同電によれば感心することしきりだった。「チームの雰囲気？　勝ったときと変わらない。きょうは絶対勝てるゲームだったし、勝たなきゃいけなかったが、テンションは変わらない。ここが特別（なチーム）であることの理由のひとつでしょうね」。万年最下位の古巣マリナーズと世界一２７度を誇る超名門の違いを肌で感じていた。

　とはいえ、イチロー自身はまだ肝心な場面での一打がない。移籍から８試合連続安打は全て１安打ずつで、打率２割５分８厘（３１打数８安打）。この日の２打席も含め、移籍から得点圏に走者を置いて９打数無安打と好機で結果が出ず、打点も３０日に米通算１００号（今季５号）のソロアーチなどで挙げた２のみだ。あとは大団円へと導く一打が待たれる。