阪神が約2カ月ぶりに3連勝。1回に鳥谷、新井貴の連続適時打で2点を先取。3回にはマートンの適時打で加点。久保は7イニング2失点で約3カ月ぶりの3勝目。継投も決まり、藤川は15セーブ目。ヤクルトは村中の序盤の失点が響いた。
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阪神のフレッシュな1、2番コンビの起用が的中した。1回、『1番・二塁』で今季初スタメンの4年目・上本が、左中間を破る二塁打で先頭打者出塁すると、2番・大和が送りバントを決めて1死三塁に。鳥谷の右前適時打で4試合ぶりに先制すると、新井貴にも適時打が飛び出し、いきなり2点を奪った。
「今日は接戦で勝ててうれしい。3連勝した方がうれしい」
今季初ヒットで、5月11日以来チーム最多タイの3連勝に導いた先制劇の口火を切った上本は声を弾ませた。ベテラン平野を外し、上本の可能性に懸けた和田監督は「上本は練習で調子が良くて。何かやってくれそうな雰囲気があった」と喜んだ。試合前、珍しく二塁守備練習の上本に自らノックを放って送り込んでいた。「上本は、打つ方は試合に出るといろんなことをやってくれる。守備で、もうひとランク上がってくれると平野と争える」と指揮官。若虎がチームを活性化させた。 (中谷秀樹)