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【プロ野球】

原監督「よく引き分けた」

2012年8月2日 紙面から

◇中日2−2巨人

 巨人が追い付いて引き分けた。0−2の6回に村田の適時打で1点を返し、9回に代打の谷が同点打を放った。ピンチでの坂本、村田の好守も光った。中日は2点を先行したが拙攻で好機を生かし切れず、最後に岩瀬がつかまった。

     ◇

 これが今季の巨人の強さだ。緊急事態にも動じない。2点をリードされても盛り返す。6回に村田の適時打で1点。9回1死から代打谷の適時打で同点。「結果的に言うなら、よく引き分けに持ち込んだ」。原監督は2位高木竜との価値あるドローに相好を崩した。

 試合は誤算でスタートした。先発のゴンザレスが初回に先制の1点を許し、さらに谷繁に四球を与えて2死満塁。異変を感じ取った川口投手総合コーチらがマウンドに駆け寄る。指揮官は即座に降板を決断した。

 球団の発表は「右足の違和感」。このアクシデントを受けた苦しい状況で救援陣が踏ん張った。福田が4イニング1/3を1失点と粘り、圧巻は4番手の田原。1点差に迫った直後の7回無死一、三塁でバトンを引き継ぐと、3人をピシャリ。9回の同点劇につなげた。

 内野手だった宮崎・聖心ウルスラ学園時代、打撃投手を務めた際に上手投げでストライクが入らず、腕を下げた。これが投手転向のきっかけだった。社会人からドラフト7位で入団したサイド右腕が、今や首脳陣も想定外の貴重な戦力だ。

 「見事でしたね。あの局面でも自分の投球をできるというのは。非常に収穫でした」。原監督も賛辞を惜しまない。ピースが1つ欠ければ、誰かが埋める。この夜、離脱中のマシソンに代わるブルペンの救世主が誕生した。 (井上学)

 

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