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福島沖タコ 東京などへ初出荷8月1日 12時27分
福島県沖で試験的に行われた漁で水揚げされたタコが、1日朝、原発事故のあと初めて、東京と名古屋の大消費地の市場に向けて出荷されました。
福島県沖の漁は原発事故のあと自粛されていましたが、ことし6月から福島第一原発から北東へ50キロ以上離れた相馬市沖で、放射性物質が検出されていない「ミズダコ」と「ヤナギダコ」、それにツブ貝の一種の「シライトマキバイ」に限り、試験的な漁が行われています。
この3種類の魚介類は、漁のあとの検査でも放射性物質は検出されず、福島県や宮城県で販売が始まっていますが、3種類の1つの「ミズダコ」200キロが、1日朝、原発事故のあと初めて、東京の築地市場と名古屋の市場に向けて出荷されました。
港では、漁業関係者が見守るなか、ミズダコを乗せたトラックが出発していき、築地市場では2日に取り引きが行われる予定だということです。
福島県の漁連は、大消費地の東京や名古屋での売れ行きなどを参考にしながら、今後の漁の本格的な再開を検討することにしています。
福島県の相馬双葉漁協の遠藤和則部長は、「福島県内や仙台では好評だったが、東京などの大消費地での反応はどうなのかを確かめるために出荷を決めた。地元よりも冷静な反応が見えるのではないか」と話していました。
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