質問なるほドリ:水俣病の特措法、なぜできた?=回答・藤野基文

毎日新聞 2012年07月29日 東京朝刊

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 ◇患者認定、高いハードル 基準見直さぬまま収拾策

 なるほドリ 水俣病(みなまたびょう)の特措法(とくそほう)への申請が締め切られると聞いたよ。特措法って何?

 記者 水俣病の認定基準を満たさなくても、手足の感覚障害などが認められれば、一時金や療養手当が支給される救済制度です。10年5月に申請受け付けが始まりました。

 Q どうしてできたの?

 A 水俣病は長らく公害健康被害補償法(こうがいけんこうひがいほしょうほう)に基づく認定制度が補償の根幹を担ってきました。しかし基準は厳しく、多くの申請者がふるい落とされてきました。ところが、水俣病関西訴訟最高裁判決(04年)で、国の認定基準よりも幅広い基準が採用されました。判決を受けて、国の基準見直しを期待して認定申請する人たちが増え、その収拾策として09年に特措法が議員立法で成立したのです。

 Q 認定基準はそんなに厳しいの?

 A 代表的な症状である手足の感覚障害のほか視野狭さくや運動失調など複数症状の組み合わせを求めています。最高裁判決は、感覚障害だけでも一定の要件の下で水銀中毒と認めたのです。

 Q 認定と特措法救済の支給内容はどう違うの?

 A 認定されれば1600万〜1800万円の一時金などが支給されます。特措法の一時金210万円と大差があります。

 Q じゃあ、認定された方がいいね。

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