尖閣諸島といえば沖縄県石垣島市宇登野城という住所で、5つの島と4つの岩場か
ら成っており、いまや日中間で領土を主張する「政争の具」となった感がある。この島の謄本をあげると、栗原和子という名前にぶちあたる。栗原家は、旧大宮市(現さいたま市)の有数な実業家であり、かつて市内に多くの不動産を持つ富豪でもある。夫の栗原国起氏はやり手の実業家として結婚式場[菱屋会館]を運営していた。かつて1万5100平米
もの広大な土地を保持していた昔でいう庄屋さんで「そのわりには政治団体とつきあわない」と地元では評判もいい。しかし国起氏の事業は2000年くらいから暗転を始める。
「さいたま市寿能町の菱屋会館は、冠婚葬祭で知られる老舗でしたが、しだいに時代になじめなくなり、バイキングのランチを始めたり、教会式の結婚式場を始めたりしましたが不発。しだいに資金難に陥っていきました」
もはや2重、3重に土地は抵当に入っており、売却が検討されていた。
そこへ、東京・板橋から東京郊外へ本部を移転したいとする冨士大石寺顕正会の思惑が合致した。
「顕正会は、強引な勧誘で逮捕者が続出し、公安にもマークされるあり様でした。当時の顕正会の執行部が『日本はやがて震災で滅びる』という教義と照らし合わせて地震が起きてもすぐに近隣の大宮公園に避難できる、菱屋会館を本部にと狙ったのです」(事情通)
かくして、顕正会は不動産会社の誘導で栗原氏から菱屋会館を賃貸で借りることになったという話だ。
しかしテレビなどで報道されているように、「拉致勧誘」で警察のガサ入れが何度も入っているうちに、栗原家は嫌気がさしたのか、06年に顕正会を放り出す。
顕正会の勧誘の手口といえば「車に軟禁する」「マンションに閉じ込めて入会するまで返さない」「辞めたいと言うと暴力をふるう」埼玉県警察本部にも苦情が殺到していた。
「加えて、栗原氏は国際情勢を憂い、尖閣列島を4600万円で購入したほど、愛国家であるのに、『日本は滅ぶ』と連呼する顕正会のイデオロギーに嫌気がさしたと聞いています」(不動産業)
選挙のたびに「日蓮大聖人に帰依しないと日本は滅ぶ」という本を各政党に送りつける一風変わった教団と、尖閣諸島の持ち主。長い蜜月はもう終わったようだ。
ら成っており、いまや日中間で領土を主張する「政争の具」となった感がある。この島の謄本をあげると、栗原和子という名前にぶちあたる。栗原家は、旧大宮市(現さいたま市)の有数な実業家であり、かつて市内に多くの不動産を持つ富豪でもある。夫の栗原国起氏はやり手の実業家として結婚式場[菱屋会館]を運営していた。かつて1万5100平米
もの広大な土地を保持していた昔でいう庄屋さんで「そのわりには政治団体とつきあわない」と地元では評判もいい。しかし国起氏の事業は2000年くらいから暗転を始める。
「さいたま市寿能町の菱屋会館は、冠婚葬祭で知られる老舗でしたが、しだいに時代になじめなくなり、バイキングのランチを始めたり、教会式の結婚式場を始めたりしましたが不発。しだいに資金難に陥っていきました」
もはや2重、3重に土地は抵当に入っており、売却が検討されていた。
そこへ、東京・板橋から東京郊外へ本部を移転したいとする冨士大石寺顕正会の思惑が合致した。
「顕正会は、強引な勧誘で逮捕者が続出し、公安にもマークされるあり様でした。当時の顕正会の執行部が『日本はやがて震災で滅びる』という教義と照らし合わせて地震が起きてもすぐに近隣の大宮公園に避難できる、菱屋会館を本部にと狙ったのです」(事情通)
かくして、顕正会は不動産会社の誘導で栗原氏から菱屋会館を賃貸で借りることになったという話だ。
しかしテレビなどで報道されているように、「拉致勧誘」で警察のガサ入れが何度も入っているうちに、栗原家は嫌気がさしたのか、06年に顕正会を放り出す。
顕正会の勧誘の手口といえば「車に軟禁する」「マンションに閉じ込めて入会するまで返さない」「辞めたいと言うと暴力をふるう」埼玉県警察本部にも苦情が殺到していた。
「加えて、栗原氏は国際情勢を憂い、尖閣列島を4600万円で購入したほど、愛国家であるのに、『日本は滅ぶ』と連呼する顕正会のイデオロギーに嫌気がさしたと聞いています」(不動産業)
選挙のたびに「日蓮大聖人に帰依しないと日本は滅ぶ」という本を各政党に送りつける一風変わった教団と、尖閣諸島の持ち主。長い蜜月はもう終わったようだ。