福島第一原発の事故を巡り、東京地検など検察当局は1日、国や東京電力などに刑事責任を問う告発を受理しました。原発事故についての捜査が始まります。
東京地検に受理されたのは3件の刑事告発で、「原発の安全対策を怠った結果、原発事故を発生させ、周辺住民を被ばくさせた」などとして、東京電力や政府関係者などが業務上過失致死傷などの疑いにあたるとしています。東京地検では、公安部が捜査にあたります。また、福島地検も、被害を受けた住民ら約1300人による同様の告訴、告発を受理しました。東京地検は今後、福島地検と連携を取り、関係者からの事情聴取を行うなど捜査を進めていくものとみられます。原発事故の責任の所在や周辺住民の被ばくについて、刑事責任を問えるかどうか慎重に調べを進める方針です。