フリーメール拒否ですかいまどき?

会員制のWebサイトつくるんだけど、ユーザー登録のときにどうにかしてフリーメールははじいてしまいたいんだけどいい方法ないかなあ?たとえばYahoo!メールとかさ? ということを考える人がいまだにいるらしい。

結論から言おう。無理(かつほとんどの場合に無意味)だ。

まずフリーメールサービスとはなんぞやということから始まるわけだが、 上のような要求を言う人の考えるフリーメールとは次のとおり。

  • ネットにアクセスさえできれば誰でもいつでも取得できるメールアドレス
  • 1人の人間がいくつでも取得できる≒匿名性が高くなる
  • 金がほとんどかからない。ほとんどのサービスで無料。したがっていわゆる「使い捨てアドレス」が作り放題。≒ますます匿名性が高くなる
  • そんなので次々と会員登録された日にゃ無駄なユーザーデータが集まるばかりで困るんだよね。Webサイト上(例えばコミュニティ上)で悪さされやすくなるし。
で、実際のところなんで無理かというと
  • 提示されたメールアドレスがフリーメールかどうかを判断するには、フリーメールサービスのドメインのリストを前もって集めておき、それと照らし合わせるしかない。
  • 世の中にはフリーメールサービスは山ほどある。しかもひとつのサービスで、数百ものドメインをとりそろえ、よりどりみどり好きに選べるケースもある。それらのドメインを全て把握しなければならない。
  • フリーメールのドメインはどんどん増える。誰かがどうにかして調査して、データベースに蓄積して整理してゆかなければならない。
  • フリーメールのドメインをデータベースとしてそろえ、販売している企業もあるにはあるようだが、全てを把握しているとは言えないことは明白だし、勿論金がかかる。
さらに残念なことに、フリーメールの代表格Yahoo!メールなどは、もはやフリーメールではない。いや、正確には、フリーメールとそうでないものとで区別がつかない。

月額数百円のYahooプレミアム会員費を払うと、Yahooメールで500MBものメールボックススペースを使えるようになる(ちなみに通常の無料版=フリーメール=では10MBだったかな?)。無論このメールアドレスはフリーメールに分類されるいわれはない。なにしろYahooプレミアム会員費はほんの少し前まで ヤフーオークション本人確認費と呼ばれていたくらいなのだから。 しかしどちらもアドレスの形式に違いは無く、****@yahoo.co.jpである。 したがってドメインだけではそれがフリーメールかどうかを区別をつけることは不可能だ。

フリーメールを排除したい気持ちはわからないでもないが、 直リンク禁止と同じくらい無理だしむなしいし意味無いよ、ということで。

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