黒板に書かれた相合傘と、やり場のない怒り

黒板に書かれた相合傘と言えば、私が小学生の頃、それを書くのが一時期ブームになっていたことがあります。

そして、そこに偶然私の名前が書かれたことがありました。

どこでどう情報を仕入れてきたのかは知らないのですが、黒板にそれを書いた人は、私の隣に私が当時好きだった男の子の名前を書きました。

私はその話しを殆ど誰にもしたことがなかったし、また好きだけど周りの他の男の子と同じ対応をしているつもりでした。

さて、そんな感じで黒板に相合い傘が書かれてしまったのですが、ちゃんと否定する事が上手に出来なかったのか、その時にかなり誤解を生んでしまったようで、そこに一緒に名前を書かれた男の子が、私に話しかけてくれなくなりました。

私としては、それはすごく寂しくて、何とかして貰いたいと思い、そもそもそこに余計なものを書いた人に対してかなり怒りという感情を抱いていました。

という事で、黒板に相合い傘を書かれて、そしてそこに自分の名前を書かれたことがある私ですが、それに関する思い出と言えば、やはりちょっと苦い思い出となります。

もちろん、それは今となれば子どものいたずらだとも思えるのですが、当時は本当にやり場のない怒りが沸々とわき上がってきたこともありました。




女の恋の戦いが、黒板に

黒板に書かれた相合傘というと、一つ強烈な思い出があるのです。

昔のことなのに昨日のことのように覚えています。

というのも、すごく悔しかった思い出だからです。

当時、小学6年生だった私は同じクラスの男の子が好きでした。

ところが、別の同級生も、同じ子が好きだったのです。

その同級生は結構、悪知恵の発達した子でした。

私とその男の子をなんとか引き離そうとたくらみ、全然関係のない男の子のことを持ち出して、あたかも私とその関係ない子が相思相愛であるかのような噂を広めたのです。

その子は休み時間に、黒板に私とその子の名前で相合傘を書いたのです。

私は、そこまでやるかとあきれるとともに、怒りが沸いてきて顔が赤くなってしまいました。

怒りのためだったのですが、同級生は、ほら赤くなった、やっぱり好きなのだ、と数人の前で言ったのでした。

腹を立てた私が、黒板を消したことは言うまでもありません。

子供はよく黒板を、いじめの道具にしたりするけれど、ここまで行くと、女の恋の戦いって感じで怖い気がします。

でも今思えば、その同級生もそこまでして勝ち取りたかったほど、その男の子に恋をしていたのかなと、ある意味、いじらしくも思えます。




黒板に書かれた小学生らしい愛情表現

黒板に書かれた相合傘には、いろいろな思いがありました。

小学生の頃、クラスメートのやんちゃな男の子に、勝手に私の名前を書かれたことがあります。

相合傘の相手の男の子は、全く私にとって恋愛対象になっていなかった男の子だったというのに、勝手にカップルにされてしまったことが腹立たしくてなりませんでした。

書いた男の子は私をからかいたかっただけだったようです。

小学生の頃は、気になる相手をからかうために黒板に相合傘を書いたものですが、書かれた側としてはそんなことに気付かなかったため、ケンカになることが多かったです。

小学生らしい愛情表現の仕方だったのだと、大人になってから気付いたものです。

中学生になると、もう少し感情が変わってきます。

放課後、誰も居なくなった教室で黒板に好きな相手との相合傘を書く、という女の子が多かったように思います。

私も友人の女の子とよく書いたものです。

こんなふうになればいいな、という願望から書いたのだと思います。

他には黒板に書かれている日直当番の男女の名前を相合傘にしてしまう、ということもよくありました。

男女の名前が書かれているだけで、相合傘を書いてしまうということが、当時は多かったように思います。