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信用取引というものがあります.これは証券会社からいわばお金を借りて株の売買をするものです.もちろん,際限なく借りられるわけではなく,元手の三倍までしか借りられません.でも,1株1000円の株があるとして,これが1500円になるであろうことを見込んだ場合,手持ちが100万円しかなかったら,全部つぎ込んだ場合(手数料等を抜きにすると),50万の利益になる.ここで信用取引で300万円の株が買えるなら,150万の利益になる.当たり前ですが,利益が3倍になるのです.ところが見込みに反して,500円に値下がりした場合,300万が150万になるわけで,これを売っても150万の借金ができ,元手の100万を差し引いても50万の借金しか残らない.とてもリスクが高い.しかし,問題は,そういう仕組みがあることで,1億の利益が出たり,1億の負債を抱えるという,億単位の架空のお金が取引される点です.しかも,本人はリスクは負うが実質的な労働をせずに.このリスクは負う代わりにお金が儲かるシステムは,まさにギャンブルです.ギャンブルの全てを否定するわけではありませんが,現代のお金に関する格差は,そういうことができてしまうことに起因すると思います.つまりは,「借金」というシステムです.本来,貸す人が,資金を持っているわけで,ないところから出るわけではない.では,現在,国が抱える借金は771兆円(今日現在)あるそうですが,国はどこからお金を借りているのでしょう?答えは国債を買ってくれた人です.しかし,国債は返還期限が決まっているので,期限が来れば,利子付でその人に返します.ところが,毎年,36兆円借りて,17兆円しか返還しないので,どんどん借金は増えます.つまり,毎年,借金をする人を増やしている.確かに,国債を買った人は,期限が来れば若干の利子付で返ってくるので,損はしない.でも,実際には,その人にお金を返すために別の誰かからお金を借りているわけです.これ,何かに似てませんか?そう「ねずみ講」です.続く.
by eturom | 2006-03-03 10:42 | 考
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