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『議会費を考える』 サルビアの会 岡田幸夫
桐生市の予算・決算書をみると約4億円、歳出の0,9パーセントを占めるのが議会費である。市議会の使命とは言うまでもなく、地方自治体の二元代表制の一翼を担い、市長を長とする市政執行部を監視し、透明性の高い論議を市民に提供し、市民のための緊張感ある市政を運営することにある。そのための費用である議会費について考えてみたい。
4億円の議会費ははたして妥当な金額なのか。それを判断するために、無作為に人口12万人前後の類似地方都市を選び、その税収、歳出規模、議員数、議会費などを比較してみた。総じていえることは、桐生市は税収の割に歳出の規模が大きく、それに準じて議会費も多いということである。話をわかりやすくするために、身近な類似都市である足利市、佐野市と比較してみる。
この三都市は人口がそれぞれ126千人/157千人/126千人(桐生市/足利市/佐野市の順で以下同じ)、税収152億/200億/178億、歳出金額459億/468億/427億、財政力指数0,59/0,76/0,77。税収が低い割に桐生市の予算が背伸びして多いことがわかる。
次に議会費、議員数、議会事務局職員数を比較する。いずれも平成20年度の決算書である。議会費は4,0億/3,8億/3,5億、議員数31人/28人/32人、事務局職員数11人/10人/9人。(議会費には維持費以外の議長公用車、水道・光熱費、選挙費用などは含まれていないので実際はもっと多額である。この条件は各市ともに共通)
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平成20年度決算書より