ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
前回。とてつもなくややこかったみたい ですが...。

遊斗は初恋の彼女のことを引っ張り続けていたために一時的に初恋の人の記憶を植え付けたツァンが彼にけじめをつけさせた...ということでした。
『ゆまVSジャッカル&雪乃』
ジャッカル「ざけんな!ゴルァ!!!」

ジャッカルは雪乃の襟首を掴む。

雪乃「あら~?あんな所にケーキ置いてくあなたが悪いんじゃなぁい~?」

ジャッカル「んだと!?もういっぺん言ってみろ!!!」

ゆま「やめて下さい!」

ゆまが泣きながら、ジャッカルの拳を掴んで諌めようとする。


事の発端は、今から10分前。

ゆまが当てたケーキ無料券で買った三つのケーキをみんなで分けて食べていたのだが、ジャッカルがトイレに行った隙に雪乃がつまみ食いと称してジャッカルの分まで完食してしまったことに至る。



ジャッカル「めちゃくちゃモンブラン楽しみにしてたのに!!!!」

雪乃「愉快。愉快。」

ジャッカル「もう我慢できねぇ!!!

歯ぁ食いしばれ!!!!」

ジャッカルはゆまの制止を振り切ると雪乃の右頬を殴った。


打ち所が悪かったのか真っ白な頬が真っ赤に腫れた。

ジャッカル「ふん!ざまあみろ!!!」

雪乃「や、やったわね!!!!!」

雪乃がマジギレする。

雪乃「この際はっきり言わせてもらうけど、私、アンタと組んでたらストレスで死んじゃうわ!!!」

ジャッカル「奇遇だな。俺も言おうと思ってたんだ。」

ゆま「ちょっと、二人とも!」

雪乃「別行動にしましょ!その方が私にとってもアンタにとっても楽なはずよ?」

ジャッカル「悪くないな!」

雪乃&ジャッカル「ふん!!!」

二人ともそっぽを向くといなくなってしまった...。



*********

ゆま「はぅぅっ...一人ぼっちになってしまいました...」

とりあえず頭を整理できそうな場所を探しに歩き出した...。

ゆま「あ!がらんとした喫茶店がありました~!」

ゆまは喫茶店に入った。

???「あら、いらっしゃい。
二ヶ月ぶりのお客さんね。」

店のカウンターで『D&ドラゴニック・モンスターズ』のカードを磨いていた女性が笑顔を向けてきた。

ゆま「あの...」

???「オススメはエスプレッソですよ?
挽きたての珈琲でも」

ゆま「ごめんなさい。お金ないんですぅ。」

???「いいの!出血大サービスよ。
はい、座った!座った!」

茶髪が綺麗なその人の周囲には星屑が煌めいているような神秘的な女性だった。

???「エスプレッソは平気?」

ゆま「ヘヘヘ...飲んだことないので....」

???「きっと気に入るわ。」

女性は年代物の道具を使ってコーヒー豆を煎り始めた。

香ばしい香りがとても心地好かった。



*********

???「どう?美味しかった?」

ゆま「苦いですぅ...でも美味しい。」

???「よかった。」

女性はホッと胸を撫で下ろした。

???「あなた、悩み事でもあるの?」

ゆま「え?」

???「私でよければ相手になるわ。」ゆま「実は...」




*********

???「なるほどね...。」

女性はゆまにお代わりを渡した。

???「なら、二人にタッグを組ませてはどお?

私が力になるわ。」

ゆま「本当ですかぁ?ヤッター!

早速二人を引っ張って来ますね!!!」


*********

二時間後...

ジャッカル「離せ!ゆま!!!」

雪乃「なんのつもり!?」

ゆまは力ずくで二人を引っ張っていた。

ゆま「今からタッグバトルをやるんです!!!」

ジャッカル「御免だね!!!

こんな奴となんか組みたくないね!」

雪乃「同感」


ジャッカルと雪乃が睨み合うのを無視してゆまは二人を指定された場所...使われなくなった教会に連れて行った。

ゆま「お姉さ~ん!連れて来ました~!」

ジャッカルと雪乃はお姉さんと呼ばれた美女に釘付けになった。

???「お疲れ様。

私の名前は『古霊 真由美』。

あなたたちがゆまさんが言っていたお二人ね?」

ジャッカル「は、はい。」

真由美「じゃあ、雪乃さんとジャッカルはペアになって。」

真由美さんの瞳と声に二人は抵抗できなくなっていた。

真由美「ゆまさん。私の貸したカードさえあれば百人力よ。」

ゆま「はい。」


三人でディスクを構え向かい合う。


ジャッカル「(ふん、俺の独壇場で勝ってやるぜ!)」

ゆま「ルールは二対一。ターンは時計回り。墓地とフィールドは共有です。私はハンディーとしてライフ8000とドローフェイズはツーディールとさせてもらいますね?」


「「デュエル!!」」

ゆま:LP8000

ジャッカル&雪乃:LP4000



ジャッカル「成功は俺がもらう!

ドロー!!!

『女番長 桜』(LV8AK3500DF1000光・戦士)を妥協召喚!!!

こいつは最初からリリースなしで召喚できるが、そのターンは攻撃できない。

カードを一枚伏せてターンエンド。

桜の効果発動!

エンドフェイズ毎に自分フィールドを確認して魔法トラップがある場合、攻撃力が500下がる。

(AK3500→3000)

これでおしまいだ。」

ゆま「私の番です!ドロー!

(早速来ました!)

永続魔法!

『SHADOW』!!!」

ゆまの周りに謎の空間が現れた。

ゆま「このカードがある限りですねぇ―」

その時!突然空間から小さな黒い仮面が飛び出し、ゆまの額に張り付いた。

ゆま「きゃっ!?何!?痛い!!!痛い!!!痛いいいいいぃっ!!!!!!」

ゆまは苦痛に悶え苦しむ。


真由美「(あちゃー...あれほど永続魔法『照らし出す希望』から先に発動しろって言ったのに...ま、いっか。自己責任だし。)」


ジャッカル「大丈夫か?ゆま?」

ゆま「クククク...」

しゃがみ込んでいたゆまが起き上がった。

その目つきにいつもの柔和なものはなかった。

ゆま「シャドー...そう。

我が名は『シャドーゆま』。」



ジャッカル&雪乃「(厨二入ったああああああああ!!!)」

ゆま「クククク...貴様らには奈落の闇にのたうち回ってもらおう。

この永続魔法がある限り、我は一ターンに一度、カードを一枚ドローする。

我はモンスター一体をセット。

カードを三枚セットしてターンエンド。」
ジャッカル「桜の攻撃力は再び下がる!

(AK3000→2500)」

雪乃「私のターン。

ドロー。」

雪乃がエキゾチックなドローをする。

雪乃「セットカードは速攻魔法『メンチ切り』。

自分フィールドにモンスターが二体以上いる時に攻撃対象を元々の攻撃力が一番高いモンスターに変更にそのモンスターの効果を無効にする。

でも、私のタクティクスには邪魔なカード。)」

ジャッカル「(さぁ!早くモンスターを二体並べろ!

それで勝負がつく!)」

雪乃はニヤリと笑う。

雪乃「フィールド魔法。

『コスモ・サテライト・ワールド』を発動。」

フィールドが大きな満月が美しい夜の平原に変わる。


雪乃「このカードがある限り、私のフィールドのサテライトと名のつくモンスターのレベルが変化する度にその数値の二百倍のダメージを与えるわ。

このカードはこの方法じゃないと特殊召喚できないわぁ。

セットカードを墓地へ送り―」

ジャッカル「な!!!てめぇ!!!わざとやったな!!!」

雪乃「私のタクティクスには不必要だからよ。

そして『ヴィーナスフォートサテライト』(LV1AK0DF0光・機械)を特殊召喚。

このカードの効果により自分フィールドのモンスターのレベルは全て9になるわぁ。」
(女番長桜LV8→9)

(ヴィーナスフォートサテライトLV8→9)

雪乃「レベルが9つ変化したことにより相手に1800ポイントのダメージを与えるわ!!!」


ゆま「く!!!(LP8000→6200)」

雪乃「さらに装備魔法発動!

『月の石』。

桜に装備。

装備モンスターは岩石族となる。


レベル9の岩石族『女番長 桜』と機械族『ヴィーナスフォートサテライト』を《錬金》(アルケミック)。


錬金召喚。

いでよ華麗なる満月。

『ブレイバーズ10サテライト・ダークサイドムーン』(ハート9AK2800DF3000闇・機械)!!!」

しかし何も起こらない。

雪乃「カードを一枚セットして...はい、おしまい。」


ジャッカル「俺のターン!!!」

雪乃「(私のブレイバーズには最強に相応しいカード効果が内蔵してあるわ。

一つは手札の数だけ攻撃を無効にする効果。

もう一つは手札を一枚捨てることでダイレクトアタックできる能力。

あなたに私の華麗なるブレイバーズが使いこなせるかしら?ウフッ)」

ジャッカル「俺はダークサイドムーンをリリースして!」

雪乃「........え?」

ジャッカル「『リーゼント番長 三浦』(LV8AK3300DF0風・戦士)を妥協召喚!!

このカードは相手フィールドにカードがある時、自分フィールドの攻撃力2000以上のモンスター一体のリリースで召喚できる!!!」

雪乃「待ちなさい!なんで私のブレイバーズを!」

ジャッカル「俺のタクティクスには邪魔なんだよ!」

雪乃「く...」

自分の言った言葉をそのまま言い返され、雪乃は唇を噛んだ。

ジャッカル「さらにこいつには貫通能力とトラップカードへの耐性がある!!!

行け!!!

リーゼント番長!!

守備モンスターを攻撃!!!


《喧嘩上等!ヤンキーナックル!》!!!」

ゆま「ぐっ!!!(LP6200→4200)」

ジャッカル「守備モンスターの守備力は1300か」

ゆま「トラップ発動!

『英雄降臨』!!!

自分フィールドのモンスターが破壊された時、自分フィールドのセットカード二枚と手札二枚を捨てエクストラデッキから、

『ブレイバーズ3満身創痍の英雄―シャドーマン―』(ハート5AK4000DF4000闇・戦士)を召喚条件を無視して特殊召喚!!!」

影の中から傷だらけの戦士が現れた。

ジャッカル「こいつが...ゆまのブレイバーズ...。

カードを一枚セットしてターンエンド。」

ゆま「我のターン!

SHADOWの効果も併せて二枚をドロー!

シャドーマンの効果発動!!!

一ターンに一度、手札を一枚捨てることで攻撃力をエンドフェイズまで二倍にする!!!」

ジャッカル「な!!!」

雪乃「つまり攻撃力は....」

(AK4000→8000)

ゆま「これで終わりだ!!!!

行け!シャドーマン!!!」

ジャッカル「く...雪乃が伏せたトラップカード!

『冥界現世変換』発動!

俺のモンスターをリリースして墓地からリリースに使ったモンスターを特殊召喚する!」

雪乃「ジャッカル...」

ジャッカル「勘違いすんなよ。

呉越同舟だ。今は喧嘩してる暇はねぇ!!!


蘇れ!!!

『ブレイバーズ10サテライト・ダークサイドムーン』!!!」

やはりフィールドには何も現れない。

ジャッカル「ただしこの効果で特殊召喚した場合はその攻撃力のダメージを受ける!!!


うわあああああああ!!!!

(LP4000→1200)」

ジャッカルが吹き飛ばされる。

雪乃「ジャッカル!!!」

ジャッカル「...ダークサイドムーンの効果発動...手札の枚数まで攻撃を遮断する...ヘッ。

余裕で一枚オーバーだ...。」

ゆま「ターンエンドだ。」

雪乃「(ジャッカル...)私のターン!



ところで...」

雪乃は邪悪に微笑んだ。

雪乃「ダークサイドムーンはどこに居るか知ってる?」

ゆま「?」

ジャッカル「...まさか...」

ジャッカルはフィールド魔法に映る月を見上げた。


直後、月がゆっくりと回り始める。

その裏側は...凶悪な兵器を多数装着した要塞だった。

それがどんどん接近すると雪乃の上空で変形し、巨大な人工衛星になった。


ジャッカル「デ....デケぇ.....」

雪乃「ダークサイドムーンの効果発動!

手札を一枚捨て、ダイレクトアタックを行う!


《サテライト・アサルトキャノン》!!!」

ゆま「おのれええぇっ!!!(LP4200→1400)」

雪乃「ダークサイドムーンがダイレクトアタックによりダメージを与えた場合、デッキからカードを一枚ドローする!

カードを一枚セットしてターンエンド!」ジャッカル「俺のターン!!!

ドロー!!!!!」

ゆま「この瞬間、シャドーマンの効果が発動!!!

バトルダメージを受けた次のターン、ダメージを与えたモンスターの効果を無効にしてその攻撃力をこのカードに加える!!!

(AK4000→6800)

さらに相手は必ずこのカードを攻撃しなくてはならない。」

雪乃「く....これじゃあ私たちは確実に...」

ジャッカル「はっちゃけていいか?」

雪乃「...え?」

ジャッカル「セットカード、使わせてもらうぞ。」

雪乃「私の?...まさか...」

ジャッカル「ああ!目には目を!

ブレイバーズにはブレイバーズを!


ってな!!!!

永続トラップ!!!

『銀河崩落』を発動!!!

このカードを墓地へ送り、同じレベルを持つモンスター二体を効果を無効、攻守0にして特殊召喚する!!!!

蘇れ!!!

『女番長 桜』!!!
『リーゼント番長 三浦』!!!」

フィールドに二人のヤンキーが現れる。

ジャッカル「墓地のヴィーナスフォートサテライトは除外することで自分フィールドのモンスター一体の種族を変更する!!!

俺は三浦を獣戦士に変更するぜ!!!!



レベル8の獣戦士族『リーゼント番長 三浦』!戦士族の『女番長 桜』を《錬金》(アルケミック)!!!

錬金召喚!!!

来いッ!!

『ブレイバーズ4番長ガクランアーマー』(ハート8AK?DF?地・戦士)!!!」


フィールドに着崩れてボロボロな学ランが浮かび上がる。

雪乃「あの...まさかとは思うけど...」

ジャッカル「雪乃、指示は頼んだぜ!!」

そういうとジャッカルはモンスターゾーンに浮かぶ学ランを羽織るとポケットに入っていたガントレットをつけて番長の帽子を被る。

ジャッカル「夜露死苦!!!」

雪乃「(やっぱりモンスター化だああああああああ!!!)」

ゆま「デュエリストがモンスターになるだと!?」

ジャッカル「もう我慢できねぇんだ!

殴らせろ!!!!」

雪乃「私が指示出すわ!

(えっと...このブレイバーズは戦闘では破壊されず、発生するこちらへのダメージも0となる。

戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を加えた数値だけこのカードの攻撃力がアップする...か。

なら...私のブレイバーズの支援も!!!)


手札から!魔法発動!
『惑星狙撃』!!

自分フィールドのサテライトと名のつくモンスターの元々の攻撃力を他のモンスターに加える!!

ダークサイドムーン!!

援護射撃を!!!」

再び人工衛星が起動し、ゆまのブレイバーズに狙いを定める。

ゆま「...」

ゆまは後ずさりする。

ジャッカル「行くぞ!!!」

雪乃「ええ!!!

行け!!!

ジャッカル!!!!

シャドーマンを攻撃!!!」

ジャッカル「《喧嘩上等!醍那魔夷斗奈苦!》」


ジャッカルは猛スピードでシャドーマンに急接近すると正拳突きを繰り出した。


ジャッカル「俺の攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力も受け!

一気に攻撃力が上昇する!!!!」

(AK0→2800→9600)

ゆま「な...ぐわああああああああ!!!!!」

(LP1400→0)

ジャッカル「ついでに言うが、俺が戦闘を行った後、相手フィールドのカードを一枚破壊する!

SHADOWを破壊!!!」

決着がついた...。

*********


デュエルが終わった後、ジャッカルと雪乃は握手を交わした。



ゆま「よかったですぅ...。」

真由美「よかったわね。二人が仲良くなれて。」

真由美はゆまに貸したカードを回収した。

真由美「ダメじゃない。

ちゃんと使い方教えたでしょ?」



雪乃「ふごぉっ!?」

雪乃の鳩尾にジャッカルの拳が埋まった。

ジャッカル「とでも思ったか!!!

呉越同舟って言ったろうが!!!!!」


ゆま&真由美「」
ドーマ編のヴァロン臭が漂うジャッカルと某ニート臭が漂う雪乃のネタ回でした(笑)
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。

▼この作品の書き方はどうでしたか?(文法・文章評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
▼物語(ストーリー)はどうでしたか?満足しましたか?(ストーリー評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
  ※評価するにはログインしてください。
ついったーで読了宣言!
ついったー
― 感想を書く ―
⇒感想一覧を見る
※感想を書く場合はログインしてください。
▼良い点
▼悪い点
▼一言

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項を必ずお読みください。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。