ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
ほとんど遊戯王が元ネタのカードゲームです。
ブレイバーズ!!!
澄んだ青空...。

綺麗な砂浜...。


透き通った海...。




ボク...『桜城 ツァン』は愛する夫『太陽 遊斗』と一緒にとあるビーチで散歩していた。

ツァン「新婚旅行...ステキな所ね♪」

遊斗「俺のアジトの一つだからね。

いかに上手く潜伏していかに綺麗な景色を手に入れるか...くらいしか考えてないさ。」

遊斗のブロンドの髪が海風に靡く。



??「バーベキューの用意できましたよぉ~♪」

遊斗「おう!助かるよ!ゆまちゃん!」


あれから次々と行方不明になっていた生徒たちは元の世界に戻って来てなぜか遊斗の元に集まった。

ゆま「美味しく焼けましたよぉ♪」

茶髪の女の子『宮本 ゆま』はこんがり焼けた肉や野菜を自慢げに見せた。

ジャッカル「結局てめぇは食うことしか考えてねぇのか。」

銀髪ショートの目つき悪い女の子『ジャッカル』こと『佐伯 岬』はボソッと呟き、肉に噛み付いた。

ゆま「あれぇ?雪乃さんは~?」

ジャッカル「あいつは海で肌焼いてるよ。

あんなにサンオイル塗ったら焼けねぇだろ。」

ジャッカルはさりげなく肉をつまみ食いしようとしてゆまに見つかり、赤面した。

遊斗「えーと...。

今日は集まってくれてありがとう!」

ジャッカル「んな堅いこと言わんで早く食おうぜ!」

ツァン「結局食べたいのアンタじゃない!」

遊斗「それでは...皆さん。」

ゆま&ジャッカル「遊斗とツァンの結婚を祝っていただきま~す!!!!」

遊斗「最後まで言わせろ!!!!!!」




ボクたちは談笑しながらバーベキューを楽しんだ。

ボクたちはあれから自分たちに眠る不思議な能力に気づいた。

今ではボクたちみんながそれぞれ一騎当千以上の力を持っている。

正直ボクたちだけでアメリカを滅ぼせる自信がある。


雪乃「あら~?私を置いてバーベキューだなんて酷いじゃな~い♪」

ジャッカル「大体、サンオイル塗って日焼けしようだなんてどんだけ矛盾してんだよ!!」

遊斗&ツァン「ハハハ...」



まだ引っ張るのか...そのネタ。




*********

バーベキューを食べ終えるとみんなでビーチバレーを始めた。

ゆま「それっ!」

遊斗の審判の元...


ボク&ゆま対雪乃&ジャッカルの壮絶な争いが始まった。

ジャッカルのパワー溢れるスパイクと、ゆまの手堅い防御が試合を長引かせた...。


雪乃「いつまで私にトスさせる気ぃ?」

ジャッカル「うるせぇ!俺は攻撃しか取り柄がねぇんだよ!」


仲間割れした隙にボクはジャッカル目掛けてスパイクを打った。


ジャッカル「な―」

ボールはジャッカルの顔面に激突し、ジャッカルは鼻血を噴いて気絶した...。



*********

ゆま「大丈夫ですかぁ...?ジャッカルさん...」

ジャッカル「鼻血くらいで重病患者を診る看護師みたいな目で俺を見るな!!!」

よかった。元気そうだ。


遊斗「....ん?」

遊斗は突然走り出した。

向かった先には女の子が倒れていた。

遊斗「君...大丈夫!?」


女の子はしばらくして目を擦りながら起き上がった。

?「平気、気にしないで。」

女の子はそういうとフラフラと歩き、また気絶した。



*********

?「ありがとうございます。」

カレーライスを口に運びながら女の子はお辞儀した。

ゆま「お名前は?」

?「恵。...『薩摩 恵』。」

女の子...薩摩恵はカレーライスを食べ終わると神妙な顔つきになった。

恵「あなたたちが異世界から帰ってきた伝説の五人...」

雪乃「伝説...?」

恵は突如土下座を始めた。

恵「お願いです...私の世界...救って。」

ジャッカル「お?これは熱い漢の戦いの話か?」

ジャッカルは袖捲りして気合い十分。

が...

恵「カードゲームで戦って欲しいのです。」

一同「...........は?」

恵「私の世界は『D&ドラゴニック・モンスターズ』と呼ばれるカードゲームが世界を支配しているのです。


ルールはほとんど遊戯王と同じです。

ただ...私の世界にはシンクロやエクシーズ、融合なんて概念は存在しません。



私の世界にはこの...灰色のカード...『錬金モンスター』と呼ばれるカードがあります。

指定された条件をクリアしないと召喚できませんが、強力な効果を備えています。


例えば...私のこの錬金モンスターです。」




『錬金巨人ホムンクルス』

AK2200/DF1800

ハート4

岩石モンスター+アンデッドモンスター


一ターンに一度、デッキからカードを二枚ドローする。

このカードがフィールドから離れた時、デッキを全て除外する。





恵「このテキストはハートの数と同じ数のレベルの指定されたモンスター二体を墓地へ送って召喚する...です。」

ツァン「複雑そうに聞こえたけど...案外簡単ね。」

恵「いいえ、私の世界では種族を統一したデッキは組めません。

錬金モンスターの性質上、それが困難なのです。」

雪乃「奥が深いわねぇ...。」

恵「お願いです...。

私の世界を...。」

ツァン「...行こうよ。みんな。」

雪乃「!」

ジャッカル「正気か!?お前...また異次元に行くんだぞ!?」

遊斗「俺はツァンについていく。

それが夫婦の定め。」

ゆま「私も行きますぅ。」

ジャッカル「おい...」

雪乃「いい漢いそう...じゅるり」

ジャッカル「ああ!もう!分かった!行けばいいんだろ!行けば!!!」


ジャッカルも根負け。

遊斗「じゃあ!行きましょう!!」

恵「ありがとうございます...。

では輪になりましょう。

手を繋いで...」

ボクは遊斗と雪乃と。

雪乃はボクとゆまと。

ゆまは雪乃とジャッカルと。

ジャッカルはゆまと恵と。

恵はジャッカルと遊斗と。

そして遊斗は恵とボクの手を握った。


恵「行きますよ...。」

一同「うん!」


恵が呪文を詠唱するとボクたちの体が数値化し...消滅した.....。



*********

着いた先は近未来の街だった。

恵「あなたたちへのお願いは...」

恵はボクたちに一枚ずつ錬金モンスターを渡した。

恵「そのカードは『ブレイバーズ』と呼ばれる奇跡のカード。」

遊斗「この数字は何なんだ?」

恵「ブレイバーズは世界に12枚あります。


ジャッカルさんには力を表す数字『4』。

雪乃さんは魔性の数字『10』。

ゆまさんは正義を表す『3』。

ツァンさんは恋する姫の数字『6』。



そして...遊斗さんは万能なる謎の数字『8』。」

ジャッカル「俺にピッタリなモンスターだぜ!」

ゆま「...イラストは期待ハズレです...もっと可愛いモンスターがよかったです...」

雪乃「最高ね」

ツァン「(....なんで遊斗は謎なんだろう?ひょっとしてボクは遊斗の秘密を少ししか知らないんじゃ...)」

ボクは遊斗を横目でちらっと見ると...遊斗は辛そうな顔をしていた。

遊斗「忌ま忌ましい...」




恵「そして、皆さんには世界に散らばっているブレイバーズ所持者を仲間にして欲しいのです。


世界を救うために」

ゆま「任せて下さい!...ところでデッキは?」

恵「もうあなたたちのポケットに入っています...それでは私は...奴らから逃げるために一旦隠れます。

探さないで下さい。」

恵は大急ぎで走っていなくなった...。



*********

それから、ボクたちは手分けして探すことにした(ジャッカルの一存)。

ボクは遊斗。

ジャッカルは雪乃とゆま。

の組み合わせ。

こうしたのには理由がある。

それは....

ジャッカル「うっせぇんだよ!脂肪の塊二つぶら下げたババアがよ!!!」

雪乃「何を言ってるのかしら?貧乳。」

ゆま「やめて下さい!!!」

あの犬猿の二人にゆまという仲裁役が必要だからだ。



*********


ツァン「遊斗...秘密...まだ隠してない?」

遊斗「その答えはすぐに出る。」


しばらくして、目の前に一人の男が現れた。

?????「俺の名前は『デイビット』。

勝負しろ!!!」

ツァン「遊斗...デュエルディスクは...?」

遊斗「大丈夫だ。俺が戦う。

これで君に真実を伝えられる...。」


遊斗は腰から銃を抜くとそれを変形させ、二重螺旋を描いたディスクになる。

遊斗「俺が相手になる。」

デイビット「面白い!かかって来やがれ!!!」


「「デュエル!!」」

遊斗:LP4000

デイビット:LP4000



デイビット「先攻はもらうぜ!!!ドロー!!!


『連結の巨人』(LV4AK0DF0地・戦士)を召喚!

さらに効果発動!

手札から

『連結の虎』(LV4AK1500DF1200地・獣)を特殊召喚!


レベル4の戦士族『連結の巨人』、獣族『連結の虎』を!


《錬金》(アルケミック)!!!

錬金召喚!!!

いでよ!!!

『タイガーボディーガード』(ハート4AK3000/DF0地・獣戦士)!!!」


フィールドにボディーガードの姿をした虎が現れる。


デイビット「カードを一枚セットしてターン終了だ!」

遊斗「覚悟はいいか?

俺のターン。

魔法発動。

『デオキシリボ拡散』。

デッキのレベル4モンスター二枚を墓地へ送り、フィールドの魔法トラップを二枚まで破壊する!

『遺伝魚デオキシャーク』(LV4AK0DF0水・魚)。

『遺伝天使デオキシフェル』(LV4AK0DF0光・悪魔)を墓地へ送り魔法トラップを破壊!」

デイビット「くっ!!!」

遊斗「魔法発動。

『二重螺旋冥界術』。


墓地の二枚の遺伝と名のつくモンスターを除外して...。」

遊斗はブレイバーズを取り出した。

遊斗「エースを錬金召喚する。」

ツァン「早い...」

遊斗「いでよ...

『ブレイバーズ8遺伝子公爵デオキシオン・ヒトラー』(ハート4AK0/DF0光・サイキック)!!!」


RPGの世界にありそうな貴族の服を着た化け物が現れた。

顔にはモノクロの不気味な仮面がはめられ、腕は二重螺旋状の触手になっており、とてつもない不気味さを漂わせていた。


ツァン「これが...遊斗の...」


デイビット「だが攻撃力0では何もできない!!!」


遊斗「デオキシオン・ヒトラーの効果発動。

一ターンに一度、相手モンスター一体の攻守とモンスター効果を吸収し、その効果をこちらの都合のいい効果に改造する。」

デイビット「な!?」


遊斗「タイガーボディーガードの効果...なるほど。

手札を二枚捨てなければ攻撃できず、相手モンスターを破壊した時、その元々の攻撃力の二倍のダメージを与える。...か。

ではこういう効果にしよう。」

『ブレイバーズ8遺伝子公爵デオキシオン・ヒトラー』の腕の触手がタイガーボディーガードの頭に突き刺さり、遺伝子を抜き取っていく....。

その身の毛もよだつ光景にボクは背筋がゾクッとした。

遊斗「二枚捨てなければ...と二枚ドローしなければ...に書き換える。」

デイビット「な...インチキ効果もいい加減にしろ!!!」

遊斗「インチキも何もそれがこの『ブレイバーズ8遺伝子公爵デオキシオン・ヒトラー』の効果だから。

文句はしちゃダメだよ?

攻撃力が抜き取られたためにタイガーボディーガードの攻撃力は0になる。


さあ!行くよ!!!」

デイビット「や...やめろ...」

遊斗「行け!『ブレイバーズ8遺伝子公爵デオキシオン・ヒトラー』!!!

タイガーボディーガードの抜け殻を攻撃!!!」

『ブレイバーズ8遺伝子公爵デオキシオン・ヒトラー』がタイガーボディーガードの姿に変形する。

そしてタイガーボディーガードと同じ動きでオリジナルを殴り倒した。

遊斗「攻撃力の二倍...6000ダメージを受けてもらう。」
デイビット「うわああああああああ!!!(LP4000→0)」


デイビットは派手に吹き飛ばされて壁にたたき付けられた。

遊斗「!?大丈夫ですか!?」

遊斗とツァンはデイビットに走り寄ったが...。

ツァン「脈がない...」



???「ブレイバーズ所持者が所持者以外の者とデュエルすると、所持者によるダメージが実体化する。」

遊斗「!?」


声がする方向を振り返ると、純白の一輪バイクに乗った少女がビルの屋上にいた。

少女はバイクのアクセルを踏むとこちらまで飛翔して向かってきた。


バイクが着地すると少女がこちらに向かって歩いてきた。

頭に緑色のリボンをかけた金髪のサラサラヘアー、ピンクのチョッキに白いワンピースに革靴という容貌。

顔は幼いが、口調とオーラにはとてつもない威圧感を感じる。

???「俺の名は『黒紅龍 ルク』。

ブレイバーズ2の所持者だ。」




+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。