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【コラム 撃戦記】

選手、ファンが“捨てがたい”パンフ作って

2012年8月1日

 キックボクシングの現役時代はまったく気に留めなかった大会パンフレットだが、引退してから持っていないことを知ったファンが「記念に」とプレゼントしてくれたのが1枚だけある=写真。1969年6月、東京・蔵前国技館で行われた大会のもので、B5判赤一色刷りのペラ紙。ファイトマネーはあっという間に消えてしまったが、記念のトロフィーとパンフだけは青春の証しとして、いつまでも残している。

 格闘技を取材するようになった今、一世を風靡(ふうび)したアスリートも、夢が描けなかったアスリートも、パンフレットにどんな思いをはせていたかを思うと捨てがたく、いつの間にか段ボール箱いっぱいになってしまった。パンフの作りも千差万別だ。会場は閑古鳥、パンフはA4判“ペラ”1枚の無料配布だったときもあれば、ブーム時には特注サイズの分厚い“ど迫力”パンフが有料販売されたこともあった。

 今は再びボクシングが勢いを戻している。そこで主催者にお願い。ペラ1枚にもアスリートの思いが詰まるパンフレット。選手やファンが“捨てがたい”と思うパンフを作ってください。 (格闘技評論家)

 

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