◇阪神7−2ヤクルト
阪神は1点を追う5回に逆転。新井貴の適時二塁打で同点。金本、マートンの連続適時長打などで3点を勝ち越した。6回にも新井良が2点適時打と計14安打を放った。5回を完璧に抑えた鶴が2年ぶり勝利。ヤクルトの石川は8敗目。
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久しぶりに“師弟コンビ”が復活だ。ヤクルトに逆転勝ちし、ようやく7月2度目の連勝となった阪神。お立ち台には、金本と新井貴が並んで立った。5回に新井貴が同点に追いつく右中間への二塁打を放ち、直後の金本が勝ち越しとなる今季初の三塁打を放つ。この一打で、自身の持つセ最年長三塁打記録を44歳3カ月に更新。打つべき人が打った快勝劇に甲子園の虎党も酔いしれた。
「甘い球を一振りで仕留められてよかった」。まず質問を受けた新井貴は、金本について問われると「今更申し上げることはございません」と交わした。7月は5勝14敗で一気に借金が12まで膨らんだこともあり、お約束の掛け合いは封印。それでも、金本は「あそこで新井が打つとは思わなかったんで、2アウトランナー二塁で回ってきたらどうしようかなと思っていた」と、ちょっぴりいじってみせた。
5回は鳥谷の二塁打を口火に、4者連続長打と打線がつながった。29日には今季初の4本塁打が飛び出していて、打線が活発になってきた。だが、これまで低空飛行を続けたとあって、和田監督は「やっと畳み掛ける攻撃ができつつあるけど、まだ安心はできる段階じゃない」と慎重な口ぶりに終始。「雑にならないようにやっていきたい」と、勝ってかぶとの緒を締めた。 (中山隆志)
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