2010年04月27日

裁判傍聴(2) カットされたビデオといい加減な調書

 その理由をいくつか書きます。

(1)ビデオにも映っていない大河原さんの暴行現場を見たのはI警視だけ
 大河原さんが現行犯逮捕される時、10人近くの私服警官が大河原さんに襲いかかります(一部切り取られたビデオが法廷で流されました。それを見た私の感想です)。それを振り切ろうとカラダをねじる大河原さん。壁に押しつけられたりしていました。その様子を警察がビデオ撮影していました。そこには、警察が主張する大河原さんが暴力をふるったシーンは映っていません。また、暴力をふるわれたと主張するのは「たったひとりの警官」I警視だけで、周囲に他の警官もいたのに、大河原さんが暴力をふるったところを見たと言う警官は他にいない。

(2)警察の情報だけを信じて作るいい加減な調書

(a)大河原さんから暴行を受けたと主張するI警視は、その治療費の請求は取り下げている。その治療費を誰が支払ったかさえ聞かずに、美人ヤメケンは調書を作った。

(b)ビデオを撮影しておきながら、それを大河原さんに見せていない。ビデオ撮影されている場合、記憶喚起のために調書を取るときには見せるもの。調書を取る時、ビデオを見せずに行った。

 取り調べの時には、大河原さんに「(大河原さんは)2度突き上げている。それがビデオに映っている。それを法廷に出す」と言っていた。大河原さんは、「(何人もの屈強な男たち(一般市民が見ればやくざに見えるような)に押さえ込まれたので)、カラダを右に左によじったが、その時に自分には記憶がないけれど、ビデオに映っているというならそういう事もあったのかな。でも記憶ない」と言った。

 しかし、ビデオにそのようなシーンは映っていない。美人ヤメケンは、ビデオを見せなかった理由を「曖昧なままで良いと判断した。必要性を感じなかった」と証言。

(c)大河原さんが現行犯逮捕される現場を目撃していた女性は「(私服警官は)やくざかと思った。みんなで大河原さんを押さえていた。大河原さんは暴力をふるっていない」と明白に否定しているのに、美人ヤメケンはその調書さえ取っていない。その理由は、『警察の言うことは信用しているが、その女性の言い分は一方的なので調書を取る必要がない』と法廷で述べました。
posted by 由紀 at 13:20| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裁判傍聴(3) 裁判傍聴のきっかけ

 私はこの事件について、数ヶ月前からブログを通じて情報がありましたが、最初から関心を持っていたわけではありませんでした。しかし、桐生警察に不信感を感じ、さらに、1週間くらい前に桐生警察に相談に行った際、S刑事に「困るんだよ!相生の議員と関係があるようなことを言われちゃ!県警で言ったことが本当なら名誉棄損で訴えるからな!」と恫喝されるまでは、24日の土曜日に「大河原裁判報告集会&学習会」にいくつもりはありませんでした。

 その報告集会&学習会で、大河原さんの話を聞いて、また元愛媛県巡査部長の仙波敏郎さん(警察の裏金情報を内部告発した方)の話を聞き、「うーん。ありうる・・・」と思いました。そして仙波さんの本『現職警官「裏金」内部告発』を読み、これは是非裁判を傍聴して確認したいと思って、前橋に出かけました。

 裁判を直に見て、先に記述したとおり、大河原さんはでっち上げ逮捕で懲戒免職されたと思いました。
posted by 由紀 at 13:17| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裁判傍聴(4) 美人ヤメケンに対する弁護士の感想

 裁判の後に、弁護士会館で報告会がありました。その時の弁護士の方々のコメントを以下に記します。

(1)美人ヤメケンは、大河原さんを不起訴にした理由を「事案が軽微で本人も反省しているから」と言ったが、大河原さんは反省していないし、否認している。I警視に対する「体当たり」は最重要なポイントであるが、大河原さんは事実供述をしていない。それを隠すために、大河原さんがパニック状態で「記憶していないと言った」と言った。

(2)態度の悪い証人だった(裁判が始まる前、椅子に座っていたが、腕を組んでふんぞり返っていた)。典型的なヤメケンと思った。大河原さんに最後までビデオを見せずに調書を作ったのはおかしい。
 また、体当たりという暴力はなかったと証言する、暴行を明白に否定する女性の弁があるのに、確認せずに調書を作ったのはおかしい。

(3)大河原さんは体当たりの反省はしていない。公務執行妨害になる暴力があるならば、どこで行われたどのような行為かを明らかにしなくてはならないのに、それさえ特定出来ていない。I警視以外は暴行行為を見ていない。1−2メートルのところに3人いるのに見ていない。

(4)大河原さんはビデオで撮影されいるのを知っていた。(取り調べで2度突き上げているシーンがあると言われていたので)、自分では覚えていない暴行のシーンがあるのかと、思っていた。それを本人に見せず、確認せずに調書を作ったのはおかしい。
posted by 由紀 at 13:16| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裁判傍聴(5) 冤罪放置は「明日はわが身」だ

また江川さんは、以下のようにコメントしました。

 証人は「客観的な状況」と繰り返して言っていたが、何を持って「客観」と言っているのか疑問だった。彼女が客観と言っていたのは『警察からの情報』だった。こういうことをしているから、えん罪がなくならないのだと思う。
 えん罪がなくならない原因は、(a)検察は警察から上がってくるものをキチンと検証していない、(b)言った、言わないの話になるので、(全ての捜査資料の)可視化が必要。可視化されていないのが問題、(c)メディアが公益通報者を守っていない。
 そして最後に、「愛想の良い裁判官だったが、愛想がよいからと言って良い結果が出るとは限らないので、気を引き締めて頑張って下さい」とエールを送ってくれました。

 続いて仙波さんがコメントしました。
 大河原さんを現行犯逮捕するとき、警察が本部に電話をして確認したと言った。現行犯逮捕は、罪と犯人がはっきりしていれば出来ること。人に指示されてすることではない。大河原さんは、25万人の警察官の中で、警察の裏金問題を公表した初めての警察官。だから、彼をはずすためにやったこと。ひとつの国策だ。江川さんも言ったが、全ての捜査資料の可視化をすべきだ。
 えん罪を放っておくことは、自分自身も、自分の孫子も含めて、「明日は我が身」ということだ。


そして最後に大河原さんがコメントしました。
 今日の裁判を見ていて、やはり数につぶされるのかなと思った。
 私が2回突き上げて暴力をふるった。それがビデオに映っている。法廷に出すと言ったのに、ビデオを勝手にカットして、全部を出さないのはおかしい。
 皆さんの応援が励みになる。よろしくお願いします。
posted by 由紀 at 13:13| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

裁判傍聴(6) 数に負けるな!大河原さん!

 私は議会に入って、議会が腐っていることを目の当たりにしました。大河原さんと仙波さんは、警察の中に入って、警察が腐っていることを目の当たりにしました。

 そして、本当のことを言うと、腐っているものを「腐っている」と言うとつぶしにかかる。それはどこでも、同じようです。

議会が腐った結果、市民のための行政運営がされない。
警察が腐った結果、えん罪がはびこる。

 一種奴隷制度のように、吸い上げられるだけ吸い上げられ、抵抗する者はでっち上げで逮捕する。そして社会からの抹殺をはかる。

私たちが生きている社会は、そういう社会だということです。

 仙波さんの言葉が響きます。

『えん罪を放っておくことは、自分自身も、自分の孫子も含めて、「明日は我が身」ということだ。』

 「大河原さんを支える会」では、「大河原宗平さんの職場復帰と公正な裁判を求める要請書」として署名活動をしています。他にも、「群馬県警<<裏金>>告発者・大河原宗平に対する免職処分取り消し事件等に対する 公正な裁判を求める要請書」ハガキを裁判官に送っています。ご協力頂ける方は、以下のところに連絡して下さい。

*「大河原宗平さんを支える会」http://happytown.orahoo.com/keiseikyou/
連絡先:群馬県自治体一般労働組合 前橋市本町3−9−10
TEL&FAX  027−243−5539
posted by 由紀 at 13:11| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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