東京電力の2012年4〜6月期の連結純損益が2千億円を超える赤字になることが31日分かった。福島第1原発事故の賠償費用などが膨らんだ前年同期(5717億円の赤字)よりは改善するものの、停止中の原発の代替となる火力発電の燃料費増加が響いた。8月1日に発表する。
東電は13年3月期の連結純損失が1千億円程度と見込んでいるが、4〜6月期は9月に予定する家庭向け電気料金値上げの効果が反映されないため、赤字幅が拡大するとみられる。
東電柏崎刈羽原発(新潟県)は3月下旬までに全て停止し、火力発電の燃料費が前年同期より大幅に増加した。