現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. 社会
  3. 事件・事故
  4. 記事
2012年7月24日4時56分

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

被曝隠し「影響小さい」 元請けが調査結果、根拠は希薄

関連トピックス

 東京電力福島第一原発の工事を下請けした建設会社ビルドアップの被曝(ひばく)隠し問題で、東電グループ会社で元請けの東京エネシスは23日、線量計「APD」を鉛カバーで覆う不正は継続して行われず、作業員の年間累積線量に与える影響は非常に小さいとする現時点での調査結果を発表した。ただ、個々の作業員の被曝記録は公表しておらず、根拠にはあいまいさが残る。

 エネシスは作業員らから聞き取りして被曝記録も調べ、(1)事前調査から想定した被曝線量と、鉛カバーを着けた作業員5人のAPDの値に大差はない(2)APDと併用していた長期間の累積線量を測るバッジ型の線量計との差も大きくない(3)同じ作業をした他の作業班の測定値とも大きな差がない――と記した資料を報道各社に配った。

 だが、(1)や(2)は5人の個別の数値を公表していないため、エネシスの判断が妥当か十分に検証できない。ビルド社役員が朝日新聞に説明した作業現場と、エネシスが説明する現場の位置は食い違っており、エネシスが正確に状況を把握しているのかも疑問が残る。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介
ドコモポイントコース

朝日新聞社会部 公式ツイッター