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イチロー“一度は巨人”の心理
2012年07月28日 12時00分

 メジャーで最後の思い出づくりということか。イチロー外野手(38)がヤンキースへの移籍の決断をせざるを得なかった“真の理由”が明らかになった。「力の衰え」に直面している厳しい現状に何も変わりはなく、どうやら「ヤンキース・イチロー」に多くを望むのは酷と言えそうだ。

「20代前半の選手が多いこのチームに来年以降もボクがいるべきではないのではないか。ボク自身も環境を変えたい、刺激が欲しいという強い思いがあり、そうであるならば(決断は)できるだけ早い方がチームにとっても自分にとってもいいと思いました」

 11年半を過ごしたセーフコ・フィールドの会見場でイチローは自らの意思によりヤンキース移籍を決断した動機を語った。かねて「チーム改革のためにはイチローを放出すべき」との論陣を張ってきた地元シアトルメディアと球団内の改革派にとっては、今回のイチロー自身の“移籍志願”は待ち望んだ瞬間だったろう。

 それほど球団上層部とイチローの関係は特殊だった。実際、イチローがマ軍と2度目の延長契約を結んだ2007年のシーズン中盤、シアトルの地元紙が同様の論調で“イチロー追放キャンペーン”を紙上展開したものの、最終的には08年以降今季まで続く5年契約が成立した。この年の7月に「野球に対する情熱がなくなった」と電撃辞任したハーグローブ監督が「このチームにはオーナーよりも強い権限を持った選手がいる」と皮肉ったように、周囲は球団オーナーであるハワード・リンカーン氏の意思をも超えたイチローと任天堂・山内溥相談役との特殊な関係性を認識した。

 08年、シアトル・タイムス紙が「多くの選手がイチローのことを嫌っている」「一部の選手がイチローを殴ろうと計画していた」とする“イチロー暴行計画”記事を掲載した際も、イチローの去就には影響なし。それだけに5年契約が切れる今回もイチローがマ軍残留を望めばその目もあっただろうに、そんなマ軍をなぜ出なければならなかったのか…。

 関係者の話を総合すると今季、直面した「力の衰え」はいかんともしがたく、イチローなりに不振からの脱出法をあれこれと探ったものの、最終的に出した結論は「新しい刺激」というカンフル剤を注入する方法にすがるしかなかった。もちろん「名門・ヤ軍へ電撃移籍」といえば聞こえはいいが、結果を残せなければ3か月後にお払い箱となる運命は避けられない。ヤ軍は、特別な力により安泰だったマ軍とは違い、松井秀のようにたとえワールドシリーズでMVPになろうとも、去らなければならない球団で、それはイチローも覚悟の上での移籍志願というのが実情という。

 今回のイチローの決断は「このままならマ軍で引退」という現実を強烈に意識させられたからこそで、実際は過去、多くの選手が「一度は巨人のユニホームを着て辞めたい」と晩年に巨人移籍を望んで引退したのと同様「死に場所を選んだ」にすぎない“記念移籍”ということのようだ。

 

イチロー「あまりやらないで」とツンデレ

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