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iOS4の遅さがどうしても気になったら...。iOS3.1.3にダウングレードする方法

2010.06.29 12:00
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100628iPhone-OS4-Downgrade1.jpgImage remixed from drewm.


iPhone 3Gのユーザさんは、先ごろリリースされた『iOS4』が、デバイスを遅くさせていることにお気づきかもしれません。『iOS4』の新機能よりも、従来のスピードを取り戻したいというユーザの一人、米Lifehacker編集長Adam Pashさんは、iOS4からiOS3.1.3にダウングレードしたそう。こちらでは、その方法についてご紹介します。彼と同様に、iOS4の遅さが気になる方は、まずは、一連の作業の流れに目を通した上で、実際にやってみるかどうかをご判断ください

Adamいわく、WindowsとMac OS Xとは、ほぼ同じ方法でダウングレードできるだろうとのこと。ただし、RecBootの部分では、両者に違いがありますので、Windowsユーザの方は、RecBootのプロセスに特に注意してください。また、iPhone 3GSでも同じ方法でいけそうですが、米Lifehacker読者のRichardさんによると、Appleでは、ユーザが古いバージョンに復元できないよう、古いバージョンへのサインインを中止しているそう。この問題についての詳細は、3GSのダウングレードに関する、こちらのフォーラム(英文)を参考にしてみてください。

 

1: iOS 3.1.3とRecBootを探し、ダウンロードする

100628iPhone-OS4-Downgrade2.jpg

最初にやるべきことは、『iPhone OS 3.1.3』のコピーをゲットすること。システム上にバックアップコピーがあるかもしれないので、まずここから探してみよう。Mac OS Xならば、「~/Library/iTunes/iPhone Software Updates」をチェック。Windowsなら、「C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Apple Computer\iTunes\iPhone Software Updates」(もしくは、Win+Rをタイプし、「%appdata%\Apple Computer\iTunes\iPhone Software Updates」をペースト)で探す。フォルダの中に、「iPhone1,1_3.1.3_7E18_Restore.ipsw」もしくは「iPhone1,2_3.1.3_7E18_Restore.ipsw」があれば、おそらくこれがそのコピーのはず。

『iPhone OS 3.1.3』らしきものが見つからない場合、もしくは、一からダウンロードしたい場合は、ウェブサイト「iClarified」に保存されている、iPhoneファームウェアファイルリストから『3.1.3』をダウンロードすることができる(ファイルサイズは228メガバイト)。

つぎに、RecBootをこちらのページからダウンロードしよう(Windows版、Mac版ともあり)。このユーティリティが、ダウングレードを成功させるために重要な役割を果たす。

2: iPhoneをDFUモードにする

ダウングレードするには、iPhoneをDFUモードに設定することが必要。具体的な方法については、下の動画を参照のこと。大まかな流れは、動画下のとおり。

  1. iPhoneを接続する
  2. スリープ/ロックボタンを長押しし、スライドして、電源を切る
  3. 電源が切れたら、ホームボタンとスリープ/ロックボタンを10秒間長押しする
  4. 10秒たったら、スリープ/ロックボタンは離し、ホームボタンを押し続ける
  5. iTunesから「iPhoneがリカバリーモードになったことを検知した」という以下のようなメッセージが表示されれば成功。iPhoneのスクリーンは黒になっているはず。うまくいかなかったら、もう一度最初からやり直そう。

100628iPhone-OS4-Downgrade3.jpg

3: 『iOS 3.1.3』を復元する

いよいよ『3.1.3』の復元へ。この動画も参照しながら、以下の流れで操作を進めていこう。

iTunesの「リカバリーモードになっている」という、警告表示を無視して、iTunesの「デバイス」の下にあるiPhoneをクリック。その後、Shiftを押しながら、復元ボタンをクリックする。(OS Xの場合はAlt/Opt+クリック)。iTunesからファイル選択を促すメッセージが表示されるので、ステップ1の『3.1.3』の場所にナビゲートし、このファイルを選択する。こうすると、iTunesがOS復元プロセスがスタート。終わるまで10分くらいかかる。

終わったら、以下のようなエラーメッセージ(error 1015)が表示され(error 1015)、iPhoneが「iTunesと接続」というスクリーンを表示して、立ち上がる。

100628iPhone-OS4-Downgrade4.jpg

ここでRecBootを使おう。RecBootを開き、 Exit Recovery Modeをクリックすると、数秒でダウングレードした『3.1.3』で、iPhoneが立ち上がる。

※ 注 この例では、OS XのRecBootを使ったが、調べたところによると、Windowsバージョンはいくつか特異な点があるらしい。まず『.NET 4.0』が必要であること。また、Windows XPが動かない場合は、RecBootをコンパチビリティモードで起動する必要があるらしい。右クリックして、EXE(実行)>Properties(プロパティ)>Compatibility(コンパチビリティ)>Run this program in compatibility mode for Windows XP(このプログラムをコンパチビリティモードで起動する)を順に選ぶ。また、64-bitシステムでは、『libusb』のダウンロードも必要なようだ。WindowsでRecBootを使う方法としては、こちらの記事(英文)も参照のこと。

4: バックアップを復元する

100628iPhone-OS4-Downgrade5.jpg

ダウングレード前の状態に、データやアプリを戻そう。『iOS4』のアップグレード前に、バックアップが保存されていればラッキー。ダウンロードメニューで、複数バックアップから復元したいものを選ぶことができる。そうでない場合は、iTunesは『iOS4』から『iOS3.1.3』のダウングレードに、データを復元してくれない。

AdamのiPhoneでは、この方法が有効でしたが、100%の保証はできませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。特に、Mac OS XかWindowsかによって、RecBootの動作に違いがある点には要注意です。「iOS4の、ちょっとダウンしてしまったスピードに自分を慣れさせるほうがよいか」、「意地でも前のバージョンに戻したほうがよいか」をよく考えた上で、後者を選ぶ際には、この方法を使ってみてくださいね。


Adam Pash(原文/訳:松岡由希子)

 

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