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フェンウェイパークでプレーする彼を見ることができるのは、
今日が最後だと我々はわかっていた。
だから、単なる応援では足りないと、我々は立ちあがった。
彼が打席に入るたびに。
野球場での本当の称賛というものを聞いたことはあるかね?
それは、正しく、称賛なんだ。
呼びかけ? 違う、 口笛? いいや違う。
それは、海岸に寄せる静かな波のように、
しかし引くことはなく連続的に、断続的に、
ゆっくり、しかし確実に大きくなっていき、やがて爆発するものだ。
”テッド・ウィリアムス”を見られなくなる寂しさと、
偉大なプレーヤーに対する尊敬によって、球場が震えていた。
--John Updike, "Hub Fans Bid Kid Adieu"
(作家ジョン・アップダイク
テッド・ウィリアムス引退試合での観戦日記より引用)
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スポーツにおいて、称賛とは、
自然界において波が止まることのないように、常に生まれるものではない。
ベースボールにおいては、選手がホームランを打ったとき、
勝ち越しタイムリーを打ったときなどに、
スタンディングオベーションとなる。
それは、歓喜の爆発によるものだ。
ジョン・アップダイクは、こう書いている。
「現象でなく思い出に対して称賛が与えられるとは、ファンが、
自分たちが、選手が歩んできた道をともに歩んできたパートナーだ
と言いたいということなんだ。」
どうか、月曜のセーフコフィールドで、イチローが
スタンディングオベーションで迎えられますように。
そう、彼は今、ニューヨークヤンキースの一員である。
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『不死鳥』マリナーズファンは、2001年スプリングキャンプに想いを馳せる。
船出は順風満帆とはいかなかった。
ルー・ピネラ監督は、珍妙なバッティングスタイルの
こんなに痩せていて、小さな男に、ライトのポジションを競争させることに、
何の意味があるのかと考えていた。
3月の時点では、この男にいったい何ができるのかと考えていたことだろう。
しかし、レギュラーシーズンがスタートすると同時に、
その疑念は全くなくなった。
イチローは、なんでもできた。
彼は、まぎれもない、ベースボールプレーヤーだった。
聞いていたよりも良い打者だった。
私たちがかつて目にしてきたどの選手とも違う打者だった。
緩い内野ゴロは安打になり、
ショートの頭を越せばあっという間に2塁打、3塁打にしてしまう。
強打者でないとメジャーリーガーではない、
ホームランこそすべて、という病におかされた時代において、
イチローは特効薬だった。
バッティングだけではない。
彼は、センターの守備範囲を兼ね備えたライトフィールダーだった。
2001年、イチロー最初のシーズンは、
魔法がかかっていたとしか言いようがなかった。
マリナーズファンでない人々は、
2001年のマリナーズこそ、パーフェクトなチームだと言っても
おそらく信じないだろう。
しかし、マリナーズファンならば、走塁、守備、攻撃、チームプレー
全てにおいて素晴らしかったあのチームを想像するだろう。
イチローは、その年、アメリカンリーグ新人王、リーグMVPを受賞した。
おそらく、数字の上では、例えば、OPSなら、
ジェイソン・ジアンビ、もしくはチームメイトである、ブレット・ブーンのほうが
より素晴らしいものを残していた。
しかし、116もの勝利を積み重ねた2001年マリナーズのシンボルは、
まぎれもなくイチローだった。
私たちは、その時以来イチローに対する称賛は惜しまない。
空前の10年連続200本安打、ゴールドグラブ賞やオールスターの連続記録。
調子の悪い年もあった。
四球を選ぶタイプの打者ではなかったので、
数字上は必ずしも素晴らしいものとは限らなかった。
2003年以降、マリナーズが優勝戦線から遠ざかっていたことから、
彼は利己的だ、チームプレーをする気が無いという批判を浴びたこともあった。
しかし、彼は驚くほど長い間一線級でプレーし続けた。
2001年から数えて、彼は、ベースボールレファレンスで、
アルバート・プホルス
アレックス・ロドリゲス
カルロス・ベルトラン
この3人に次ぐ4位にランクインしている
潮時だったのだろう。
私は、ほとんどのマリナーズファンが私の意見に賛成すると確信している。
イチローは衰えた。脚は遅くなり、ヒットは打てなくなった。
たいしてアベレージを残せないシングルヒッターに、
ワクワクしなくなってしまった。
このトレードで、マリナーズにはさまざまな選択肢が増えた。
2010年のケン・グリフィーJr.の悲劇は繰り返されないだろう。
ヤンキースは何を得たのだろうか。
私にはわからない。
ニック・スウィッシャーの怪我が思ったよりひどいのかもしれない。
ブレッド・ガードナーが今季絶望らしいので、
守備の穴を埋めるための緊急補強ということも考えられる。
確かに、イチローは守備ならまだ十分活躍できる。
しかし、バットの方はもう期待できるとは言い難い。
ヤンキースでは、イチローは、下位打線を打つことになるだろう。
マリナーズファンは何を得たのだろうか。
数多くの思い出が奔流となって思い起こされるのだろうか。
ヤンキースのユニフォームを着て、
51番ではなく31番を付けてプレーするイチロー。
奇妙だ。
ベーブ・ルースがボストン・ブレーブスでプレーしていて、
ウィリー・メイズがニューヨーク・メッツでプレーするのと同じぐらい奇妙に感じる。
それほど数多くの思い出を私たちは持っている。
月曜日のセーフコフィールド。
この日が、イチローにサヨナラを言う日だ。
http://espn.go.com/blog/sweetspot/post/_/id/27235/mariners-had-to-move-on-from-ichiro -
Jdurgit
まだ信じられない・・・
テレビをつけて、ヤンキースのユニフォームを着ているイチローを見て、
何が起こったのかと思った。
51を要求しないことにも驚いた。
イチローはとてもバーニー・ウィリアムスを尊敬しているんだな。
私は確かに見た。ヤンキース・イチローを。
だがまだ茫然としている。
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twitch1979
驚いた。とても。
2001年は僕はまだ大学生だったなあ。
当時は全く信用してなかったよ。明らかに給料を払い過ぎだと思っていたね。
でも、116勝もした。ポストシーズンでは負けたけれど、
とても楽しいシーズンだった。
思い出をありがとう、イチロー。
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618Scott
長年MLBを観てきたけど、一番好きな選手だよ。
彼は伝説だ。引退しても語り継がれるほどのね。
私が知る限り最もユニークな野球をする選手だった。
彼なら3000本もすぐ達成するだろう。
野球人生の半分を別のリーグで過ごしてきたというのがまったく驚きだ。
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miamitombstone59
残念ながら君は「現在の」イチローを知らないようだ -
TorontoSportsDynasty
ニューヨークにアジア人をもう一人連れてくるべきだ。 -
zwack222
ヤンキースに黒田がいるじゃないか。 -
MisterMT18
俺達はイチローにすっげえ衝撃を覚えたもんだ。
俺はマリナーズファンだが、俺たちみんな知ってたよ。
イチローが優勝したがってるってことを。優勝争いをしたかったってことを。
仕方ない。マリナーズは向こう5年は優勝できなさそうだからな。
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bowlingguy23
マリナーズファンとして言わせてもらう。俺はヤンキースが嫌いだ。
本当に嫌いだ。 大 嫌 い だ。
だが、今年だけは優勝することを祈ってやるよ。
ありがとうイチロー。いっぱい思い出をもらったよ。
あ、俺達と戦うときは手加減してくれよな。あんたがすごいのは十分知ってるからさ。
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awebright
11年間ありがとうイチロー。
長いこと優勝争いすらできなかったのに頑張ってくれてたことは、
私たちみんなが知っている。
私は熱狂的なマリナーズファンだ。
しかし、マリナーズの優勝が絶望的になり、
ヤンキースの優勝の可能性が残るなら、
アンチヤンキースの私も、ヤンキースの優勝を応援することもやぶさかではない。
無論、イチローにチャンピオンリングをプレゼントするためだ。
ヤンキースが優勝できそうにないなら、当然応援などしない。
悪の帝国など誰が応援するものか。
しかし今はあえてこう言おう。
Go ヤンキース! イチローにチャンピオンリングを!
以下 コメント
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