東電OL事件、検察側の異議棄却…再審請求審

  • 2012年 07月31日 10時13分
  • 提供元:読売新聞
 東京電力女性社員殺害事件で無期懲役となったネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)の再審請求審で、東京高裁(八木正一裁判長)は31日、別の裁判部が出した再審開始と刑の執行停止の決定を支持し、東京高検の異議を棄却する決定をした。
 高検は最高裁への特別抗告を断念する方向で検討しており、再審開始が確定すれば、年内にも高裁で再審が始まる見通しだ。
 八木裁判長は「検察官の主張を逐一検討しても、元被告ではない第三者が犯人であるという合理的な疑いを払拭できない」と述べた。
 弁護側は再審請求後、被害女性の体内に残された精液が第三者のもので、殺害現場の部屋にあった体毛とも一致するとしたDNA鑑定結果を新証拠として提出。高裁は6月、これを基に再審開始を決定していた。

関連ニュース

関連写真

異議審も再審開始認める

東京電力女性社員殺害事件で、東京高裁第5刑事部(八木正一裁判長)は31日、強盗殺人罪に問われ無期懲役となったネパール人ゴビンダ・プラサド・マイナリさん(45)の再審開始と刑の執行停止を認めた同高裁第4刑事部の決定を支持し、東京高検の異議申し立てを...

[記事全文]

注目の情報

ニュース写真

ニュース動画