1997年に東京電力の女性社員が殺害された事件で、東京高等裁判所は、ネパール人の元被告の再審(裁判のやり直し)決定に対する検察の異議申し立てを退けた。ゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)の再審請求審では、犯行現場に第3者がいた可能性を示す、新たなDNA鑑定結果が判明し、東京高裁は6月、「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」と判断して、再審開始と刑の執行停止を決定した。検察は、異議を申し立てていたが、東京高裁の別の裁判官は31日、「判断は不合理ではない」として、申し立てを退けた。ネパールに帰国したマイナリ元被告は、「決定を聞き、喜びを感じている。これで裁判が終わると確信している」とコメントしている。
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