千葉県野田市は茨城県、埼玉県の県境に位置し、東の利根川、西の江戸川、南の利根運河によって三方を河川に囲まれた水に恵まれた自然豊かな都市です。その野田市で約20年に渡り、地域に根差した根本治療を目指している野田病院があります。
水分の多い病院食も、工夫次第で立派な肥料に
薬に頼りすぎるのではなく患者さんの自然治癒力を引き出すためにも、健康的な野菜で食事をつくろうと、EM栽培の野菜を使用しています。肥料は、病院から出る残さを100%リサイクル。病院の近くの畑で栽培されています。
「病院食はおかゆやゆで野菜など、とても水分が多く、肥料化がなかなか上手く行きませんでした。NPO緑の会の恒川さんに指導を受けたり、自分たちで試行錯誤しながら現在のリサイクル率100%につながっています」と語るのは、病院の施設管理を任されている有限会社関東企画 代表取締役の村上奈美さん。
施設管理へのEM活用もますます拡がる
生ごみ肥料化の中で大敵になる水分。おかゆは他の野菜と分けて、EM活性液を入れた容器の中で発酵させていました。
生ごみを肥料化させる機械の中でダマになるおにぎりも同様の容器に入れ、ご飯のかたまりをバラバラにして水気を切ってから機械に入れるようにしています。液体部分は排水口に流し、浄化槽の悪臭対策に一役かっています。
現在、病院の清掃にもEMが使用されており、血液や便を検査する検査室でも、特有の薬品臭や悪臭に悩まされることがなく、助かっているという声が増えています。
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