楽天の永井怜投手(27)が、31日のソフトバンク戦(盛岡)で約1年ぶりに先発で1軍マウンドに復帰する。昨季に右肩を痛め、最後に登板したのが昨年8月11日のオリックス戦(京セラドーム大阪)。29日(日本時間30日未明)には男子サッカー五輪代表のモロッコ戦で同姓のFW永井謙佑(名古屋グランパス)が決勝弾を決めており、“永井効果”で追い風に乗る。
「いとことか(血縁は)全然関係ないんですけどね。今はオリンピックで盛り上がっているし、自分も盛り上げられたらいい」。30日に取材に応じた永井は思わず苦笑いだ。体調を考慮して真夜中に行われたモロッコ戦のテレビ観戦は控えたため、翌朝を迎えて新聞やテレビが「永井」で一色になっていることにびっくり。同じ姓を持つ間柄として大いに刺激になったという。
本拠地Kスタ宮城で行われた全体練習では、たっぷりと汗をかいた。猛暑対策で短パン着用が許されたものの、永井はユニホーム姿の“重装備”。ブルペンに入った後は外野でダッシュを繰り返し、復帰登板に備えた。星野監督も「明日は、そこそこ投げてくれればいい。若い投手が出てきたのであいつもやる気だな」。岩隈(現マリナーズ)、田中とともに先発3本柱を張った男が返り咲きを誓う。 (鶴田真也)
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